ここにただ一度だけ、天下の鎮定のためでなく、ただひとりの女のために矛を執る。

Lostbelt No.3 人智統合真国 シン

項羽「否…認めぬ。」

虞美人「——えっ?」

項羽「それが人間たちの結論であったとしても、私には容れられぬ。」

始皇帝「朕の決定を容れぬと申すか、会稽零式。」

項羽「既に私は陛下の臣にあらず。

我が忠義は、我が伴侶、虞美人のみに捧げるもの。」

虞美人「項羽様…」

項羽「秦を、この異聞帯を、虞は、我が妻は安息の地と見定めた。

長い、あまりにも長い放浪の末に、ようやく見出した安息。

その想いに私は背を向けられぬ。」

モードレッド「コイツ、まだやる気か!?」

哪吒「無謀なり。

その身体、とうに戦闘不能!

速やかに修理すべし!」

虞美人「い、いけません項羽様!

貴方は既に限界…

とても勝ち目は!」

項羽「いいや、この体躯はまだ動く。

空想樹を伐らせはしない。

虞の行く末は…

我が最初で最後の祈りは、あの樹の枝の先にしかないのだ。

汎人類史での項羽が果たせなかった想いを、その悲憤を、私はここに受け継ごう。

ここにただ一度だけ、天下の鎮定のためでなく、ただひとりの女のために矛を執る。

いざ、項羽の極限、見届けよ!」