編纂事象の座を奪い合う大戦禍には、むろん項羽もまた徴用されるものと…そう察すればこその悪足掻きであったのだな。

Lostbelt No.3 人智統合真国 シン

始皇帝「良かろうさ。

勝った方が編纂事象へと返り咲く。

ああ、他に幾つの枝葉があろうとも朕はそのすべてを打ち砕く!」

虞美人「…ッ!」

コヤンスカヤ「…あ〜、そういう事ですか。

グっちゃんが怖がってたの、コレね?

いざ剪定事象の確証を得たら、始皇帝にこういうスイッチが入っちゃうと察して、だから最後まで空想樹を隠そうと…」

始皇帝「そうか。

フン、考えたものよ。

朕としたことがまんまと謀られたわ。」

コヤンスカヤ「全知全能の化物に成り果てた為政者が相手では、嘘をどう巧みに繕おうといずれ『嘘だ』と見抜かれて終わり。

だったら真実を話したあとで、それを信用に足らぬと一蹴してもらえばいい。

話の裏付けとなる証拠を敢えて隠し、嘘とまことの天秤をひっくり返す。

そうまでして貴女、この皇帝に真相を知られたくなかったんですね。」

マシュ「でも何故…

そうまでして始皇帝を足止めしたかった理由とは?」

フォウ「フォーウ…」

始皇帝「まったく。

度し難い程に愚かなる女よな。

そうまでして戦を厭うたか。

編纂事象の座を奪い合う大戦禍には、むろん項羽もまた徴用されるものと…

そう察すればこその悪足掻きであったのだな。」

虞美人「…。」

始皇帝「ただ安寧のままに過ごせるならば不可避の滅びすら肯んずるとは!

まったく、恋慕の情というやつはここまで愚劣を極めるものか!」