ここは私の本当に出番、というか。これが私の最後の出番、というワケなのだね。

第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

「ダ・ヴィンチちゃん!? なにバギー乗ってるの!?」

ダヴィンチ「うん?

これかい?

心臓部に私のマナ収束機構を取り付けた改良型オーニソプター、その名もスピンクスメギド号さ。

要するに走って、敵陣の中で爆発する自走爆弾。

唯一の欠点はオートパイロット機能がないこと。

これであの連中は一掃するから、藤丸君たちは難民たちと行きなさい。

ここは私の本当に出番、というか。

これが私の最後の出番、というワケなのだね。」

マシュ「——あの。

それは、どういう——

いやだなあダ・ヴィンチちゃん。

それじゃあまるで、キミがそいつを操縦するように聞こえるぞ?

ホントはあるんだろ、オートパイロット?

だって爆弾作るより楽だろ、そっちの方が?」

ダヴィンチ「いやあ。

爆弾っていっても、要は私の杖と、私の魔術回路を利用した自爆だからね。

この戦法、私が乗る事が前提なんだ。

だからオートパイロットを作る必要はなかったんだよ。」

ロマニ「馬鹿かキミは!?

そんな戦法、そもそも却下だ!

ダヴィンチ「まあまあ。

聖都に辿り着く前、赤毛の騎士を見てから予見していた事だし、これはもうしょうがない。

あの連中に捕まったら、これぐらいしか逃げる手段はないってさ。

だからまあ、私としては別段、どうという事はない。

ついに自分の番がきたか、ぐらい。

そうだろ、ロマニ?

サーヴァントなんて、ほんとは一日や二日で別れる、使い捨ての消耗品さ。

私はちょっと、それが他より長かっただけだ。

というか、長すぎたかもだ。

後はキミが上手くやりたまえ。

チキンのクセに、ここまで頑張ってきたんだろ?」

マシュ「そんな、ダ・ヴィンチさん……!

ドクター、止めてください!」

ロマニ「………………。

ま、ダ・ヴィンチちゃんのする事だし。

どうせ止められないよ。

ひとりで行ってくれば?」

マシュ「ドクター!」

ダヴィンチ「あっはっは!

じゃあアクセル全開でつっこむか!

敵陣ぜんぶ爆発に巻き込むぞう!

チヴェディアーモ、ドクターロマン!

そして藤丸君、マシュ!

大丈夫、天才は不滅だ!

生きていたら必ず会おう!」

(車が走り去る音)

マシュ「オーニソプター、敵陣に突撃——

接触します!」

(巨大な爆発音)

マシュ「マスター!

ダ・ヴィンチさんが——

ダ・ヴィンチさんが!」