そのサーヴァントは自らの力で相手を殺すのではなく、彼に相対した者は“自らの運命”に殺されるのだと。

第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

呪腕「我らが目指すのはこの村より更に奥、深き幽谷。

山の民でさえ近寄れぬ、アズライールの廟までご同行願いたい。」

ロマニ「アズライール……?

もしかして死告天使アズライールの事かい?」

静謐「……はい。

天命の下、諸人に死を告げに現れる大天使アズライール……

本人が望まなくともその名を冠した暗殺者……

それが我らの“山の翁”の初代……

教団を守護する方。

あの方であれば円卓の騎士など敵ではありません。

獅子王すら問題ではないでしょう。」

マシュ「山の翁の初代——

つまり、皆さんの先祖ですね!

確かに味方になってくれれば頼もしいです!」

ロマニ「うーん……

それはどうかなあ。

山の翁の初代って言っても、やっぱりアサシンのサーヴァントだろう?

対人特化はしているだろうけど、今の円卓の騎士やギフトを使いこなすアーサー王に対抗できるかな……

そもそも対抗できるならとっくに出てきて獅子王を暗殺しているのでは?」

「何か事情があるのでは?」

呪腕「……………………。」

ベディ「……いえ。

静謐殿の言葉は正しいのです、魔術師殿。

アズラールの廟にいるサーヴァントは特別な存在。

彼にとってあらゆるサーヴァントは平等と聞きました。

強きものも弱きものも、その刃の前には“一つの命”にすぎない。

そのサーヴァントは自らの力で相手を殺すのではなく、彼に相対した者は“自らの運命”に殺されるのだと。」

マシュ「自らの運命に、ですか……?

どういう意味でしょう、先輩……」

「直視の魔眼みたいなものかなあ……」