最強でも最優でもない。けれど小さな事を投げ出さない。……ロマニが必要だと信じたのは、そういう人間だったんだね。

第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

百貌「私は兵力の増強など諦めていた。

夢のまた夢だとな。

だが、一日、また一日と少しずつこの村を訪れる村々の長が出てきてな。

十人が三十人に。

三十人が六十人に。

あとは倍々というヤツさ。

今まで我々がどれほど説得しても重い腰をあげなかったというのにな。

“私を嘆きの壁で助けてくれた人がいる”

“オレたちを聖都で逃がしてくれた人がいる”

果ては“砂漠の入り口で、人間だと言ってくれた”だとさ。」

マシュ「——————。」

「それって——あの時の——」

フォウ「フォウ、フォーウ!」

百貌「その連中がいるなら仲間になってもいい、なんて話じゃない。

ただ、それで気が変わったのだとか。

まったく——

人間の心理というヤツはこれだから。

私たち山の翁が山の民を助けるのは当たり前だ。

だから誰も“なぜ”と思わない。

だが助ける義理のない異邦人に助けられた者はいつまでも疑問に思っていたんだろうさ。

“なぜ、あの異邦人は我々を見捨てなかったのか”とな。」

ダヴィンチ「そうか。

それは私にはない発想だ。

最強でも最優でもない。

けれど小さな事を投げ出さない。

……ロマニが必要だと信じたのは、そういう人間(マスター)だったんだね。」