我らはその為に生き、その為に死んだのだ!それが我ら山の翁の原初の掟である……!

第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

呪腕「なんという————

我らの最後の秘策も……

徒労に終わったとは……」

トリスタン「ええ。

では、貴方も後を追いなさい。」

(弓を射る音)

呪腕「っ……!

無念……!

ここまで受けていながら、あの弓が一向に見えぬとは……!」

トリスタン「見えませんよ。

目で見ているうちは。

この結果は分かりきった事でした。

貴方がたはでは私は倒せない。

それを、最後まで理解しなかったそちらの悲劇です。」

呪腕「……そのようだな。

ここにきて己の無力さを痛感したわ。」

トリスタン「では。」

呪腕「だが。

私では貴様を倒せずとも、倒せるものは知っているぞ

(掴む音)

ふぅぅぅぅ、取ったり……!

その腕、掴んだぞトリスタン!」

トリスタン「……掴んだからなんだと言うのです。

命を捨てて、ようやく私の手を掴んだ。

ですがそれまで。

腹を割かれ内臓をこぼすその体で、一体何が——」

(何かが蠢く音)

トリスタン「……腕がひとりでに!?

いえ、これは……!?」

呪腕「……我が腕は魔神(シャイタン)からかすめ取ったもの。

それを呪術で御し得ていたが——

いま、その呪いを解いた。

魔神は受肉し、盗人である私と、贄である貴様を食らうだろう。」

(何かに蝕まれる音)

トリスタン「ぬぅううううう……!

なぜ離れない——

離れなさい!

つう、こんな、馬鹿な——

私たちの霊基を、エサにしているのですか!?」

呪腕「く、く……!

凄まじい、まさに生きたまま全身を貫かれる痛みよな!

そしてすまぬな、トリスタン卿。

敵ながら、その技量には感服する他ない。

我らとて技に生きるもの。

どれほどその弓に心血をそそぎ、どれほどの鍛錬を重ねたのか……

貴公のこれまでの修羅を思えば、その歳月に敬意を表さずにはいられぬ。

だが!

その上で、貴様には地獄が相応しい!

共にいってもらうぞトリスタン!」

トリスタン「わた、私が、死ぬというのですか……!

このような醜い怪物に食われて!?

いいえ、死ぬのは貴方も同じだ!

この苦しみは同じものだ!

ならば、なぜそこまで!?

貴方は祝福で縛られてもいないというのに!」

呪腕「ギフトなぞ我々には必要なし!

痩せた土地の共存し、この地に生きる同胞を護り、この地に起きた教えを全てをした!

他の国なぞ知らぬ!

理想の国なぞ知らぬ!

我らは、この土地に住む人々を愛した!

我らはその為に生き、その為に死んだのだ!

それが我ら山の翁の、原初の掟である……!」

トリスタン「ぐ、お——

おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」