私の目的は、ブリテンの存続だけだ。その為にアーサー王を利用した。——利用、したのだ。

第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

ランスロット「ここまでだ。

貴様の企みもこれで終わりだ、アグラヴェイン。

……殺しはしない。

我らは共に裏切り者だ。

円卓の同胞を切り倒した時からな。

だが貴様の奸計は捨て置けん。

王の補佐として行った数々の非道、償ってもらうぞ。」

アグラヴェイン「……裏切り者、だと?

私が?

おまえと同じ?

はは、ははははは。

ははははははははははははははははははははははは。」

ランスロット「……アグラヴェイン?」

アグラヴェイン「笑いが止まらぬとは、この事だ。」

ランスロット「っ、この威力は……!?

粛正騎士にほどこした狂化を自身に使ったのか……!?

アグラヴェイン貴様——、っ……?」

アグラヴェイン「……私の母親は、狂っていた。

いつかブリテンを統べる王になる、などと。

私は枕言葉に、その怨念を聞かされて育った。

私は母親(モルガン)の企みで、おまえたちの席に座った。

円卓などなりたくもなかったが、それが最短距離だった。

私は、アーサー王から王位を奪い、母親に渡すためだけの、道具だった。

私はそれに同意した。

ブリテンには強い王が必要だと理解していたからだ。

私の目的は、ブリテンの存続だけだ。

その為にアーサー王を利用した。

——利用、したのだ。」

(剣撃音)

ランスロット「っ……!」

アグラヴェイン「私が求めたのは、うまく働く王だ。

ブリテンをわずかでも長らえさせるための王だ。

私の計画に見合う者がいればいい。

誰を王にするかなど、私にとってはどうでもいい。

ただ、結果として、アーサー王が最適だっただけだ。

モルガンよりアーサー王の方が使いやすかっただけだ。

私は女は嫌いだ。

モルガンは醜く淫蕩だった。

清らかさを謳ったギネヴィアは貴様との愛に落ちた。

私は生涯、女というものを嫌悪し続ける。

人間というものを軽蔑し続ける。

愛などという感情を憎み続ける。

その、私が——。

はじめて。

嫌われる事を恐れた者が、男性であった時の安堵が、おまえに分かるか。

……それが。

貴様とギネヴィアのふざけた末路で。

王の苦悩を知った時の、私の空白が、おまえに分かるか。」

ランスロット「アグラヴェイン……

卿は……」

アグラヴェイン「私には、まだやるべき事が残っている。

——酬いを受けろ。

貴様はまた、我が王を裏切った。」