砂漠の時にマスクを作っただろう?あれの発展型だよ。これからキミが向かう先はあのエジプト領より魔力の濃い世界だ。

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

ロマニ「それではブリーフィングを開始しよう。

今回のレイシフト先は人類史、その始まり——

地球全土に於ける各文明の興りたるモノ、世界が未だひとつであった頃の世界そのもの。

ティグリス・ユーフラテス流域に形を成して、多くの文明に影響を与えた母なる世界。

正真正銘、最古の文明のひとつ。

発生時期は最初期の古代エジプトとほぼ同時期。

魔術の世界にとっては、研究対象として興味深い神代の末期——

紀元前2600年、古代メソポタミアの土地。

ウバイド文化期の後、シュメル文明の始まりだ。」

フォウ「フォウゥゥ……」

マシュ「西暦以前の世界……

まだ世界の表面が神秘・神代に寄っていた世界……」

(風による集中線)

ダヴィンチ「まさしく!

シュメル初期王朝期のメソポタミア!

これはもう、“そこに行く”だけで、今まで全ての特異点以上の難易度と言えるだろう!

なにしろ日常的に神様やら怪物がいた、地球最後の幻想紀なのだからね!」

「おはようございます、ダ・ヴィンチちゃん」

ダヴィンチ「むー。

なにその反応、つまんなーい。

いつ飛びだそうか準備していた私が報われなーい。」

マシュ「いえ、驚きました。

管制室の空調がいっせいにダ・ヴィンチちゃんに向かって吹くとか、その、無駄に凝っていると思います。

先輩にも使ってみたいところです。」

「フォウ、フォウ。」

Dr.ロマン「それで、レオナルド。

悪ふざけはいいから、頼んでいたものは?」

ダヴィンチ「ああ、出来ているとも。

そこは当然さ。

藤丸君。

はいこれ、プレゼント。」

マシュ「これは……

マフラー、ですか?

たいへんきめ細かく、丈夫な繊維で出来ていますが……」

ダヴィンチ「砂漠の時にマスクを作っただろう?

あれの発展型だよ。

これからキミが向かう先はあのエジプト領より魔力の濃い世界だ。

レイシフトで持ち込めるものは制限があるからね。

こんな、最低限のものだけど性能は折り紙つきだよ。」

「……そっか、ありがとうございます」

ダヴィンチ「ああ。

今回は私も管制室のスタッフだ。

キミの存在証明は私がしっかり受け持とう。」