おお…立ち往生ならぬ座り往生とは…ウルクの人々の生暖かい視線が堪えますな…

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

牛若丸「ウルクの大杯ですね。

私もみせびらかされ……

失敬、見せていただきました。

あれは確かに膨大な魔力の籠もった杯でした。

女神であれ英霊であれ人間であれ、あの杯を用いれば王になるのは容易でしょう。

女神たちはウルクを滅ぼした後、この世界を思うままに作り替える為に大杯を狙っているのでは?」

ロマニ「ウルクの大杯……?

ギルガメッシュ王はそう言ったのかい、牛若くん?」

牛若丸「ええ、そんな名を付けてはしゃいでいましたね。

私がちょっと触りたい、と言ったら全力で断られました。」

弁慶「うむ、さすが賢王、賢明な判断でしたな。

牛若丸様に手渡し、うっかり落として割るならまだ良し。

気に入ったので我が物にする、などと言って王の首に斬りかかるまでありますから。

はははは。」

ロマニ「……………………。」

牛若丸「ロマン殿、何か?

また弁慶は明日の朝までそこで正座だ。」

弁慶「おお……

立ち往生ならぬ座り往生とは……

ウルクの人々の生暖かい視線が堪えますな……」

ロマニ「いや、ちょっとね。

考えてみれば当然の事だった。

気にしないでくれ。」

「ウルクの大杯は、この時代の聖杯ではない?

ロマニ「……うん、まあそういう事だと思う。

はじめからギルガメッシュ王は聖杯に値する宝を所持していた。

我々はそれを魔術王の聖杯と勘違いしてしまった。

そして、ギルガメッシュ王もマーリンも、その勘違いに気づきながらあえて指摘しなかった。

……もどかしいなあ。

マーリンは性根が腐っているから、こっちから問いただすと絶対に答えないだろうし、ギルガメッシュ王にいたっては“我の宝を魔術王と同列に扱うな!”って怒るに決まっているし……」

マシュ「どちらにせよ我々が回収するべき聖杯はウルクではない、別のどこかにある、という事ですね?」