どうか非才な私にも分かるよう、善い日々をお送りください。それが私への報酬にもなる。

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

シドゥリ「ご心配なく。

皆様の当面の生活は私が保証します。

申し遅れました。

私はシドゥリ。

王の補佐官の一人であり、祭祀場を取りまとめている者です。」

「シドゥリさん! ところで白旗は降伏の意味ですよ」

シドゥリ「ぁ……

お恥ずかしい、気付かれていたのですね。

先ほどのイシュタル様のお言葉の意味が分からなくて……

白旗……

なるほど、アナタの国では降伏を示すシンボルだとは……

……イシュタル様の依り代になった少女の国と、アナタの国は同じなのかもしれませんね。」

マーリン「シドゥリ殿が藤丸君の面倒を見てくれるとはね。

となると私はお役御免かな?

うん、それは大いに助かる!

市場を冷やかしに行く時間ができた!

ウルクの麦酒は驚くほど美味しいからね!」

シドゥリ「……はあ。

皆さんも承知していると思いますが、この通りマーリンは役に立ちません。

ですので私から皆さんに進言を。

王はあなたたちを不要と言いましたが、無価値、無意味とは言いませんでした。

ですので、王に話を聞いてもらいたければ功績をあげる事が何よりの近道かと。」

マシュ「功績……というと、やはり魔獣戦線でしょうか?

ウルクを脅かす魔獣たちを退治する、とか。」

シドゥリ「いえ。

それは兵士たちの仕事です。

あなたたちには……

そうですね。

このウルク市内で起きている様々な仕事を見ていただきたい。

王はそれを望んでいると思うのです。

まあ、何でも屋のようなものですね。

仕事の斡旋は私が手配しましょう。

まずは皆さんを専用の宿舎にご案内します。

どうぞ、付いてきてください。」

マシュ「あ、ありがとうございます。

でも、その……

なぜシドゥリさんはそこまでしてくれるのですか?

ギルガメッシュ王はともかく、シドゥリさんから見れば、わたしたちは怪しい異邦人なのに。」

シドゥリ「王が『面倒を見ろ』と言ったからですよ。

あの方がそこまで言われるのは滅多にない。

私にはまだ分かりませんが、あなたたちにはそれだけの価値がある。

であれば、従者として私は王の言葉を信じるのみ。

どうか非才な私にも分かるよう、善い日々をお送りください。

それが私への報酬にもなる。

この国はそのように回っています。

なにしろ資源に乏しい国なので、他に楽しみがない。

ウルクにおいては麦酒と羊、そして人々の笑顔こそが、最大の“生きる糧なのです。」