エンキ神も涙目でな。このままでは天地の支配者があのバカ娘になってしまう!誰か助けて!と頭を抱えていた。

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

ロマニ「女神エレシュキガルはどれほどの神性なんだい?

やはりイシュタルと同ランクなのかな?」

ギル「いや、イシュタルほどではない。

イシュタル同様、古い女神ではあるが、アレは慎ましやかだったからな。

イシュタルは天の娘として、欲しいものは全て手に入れてきた女神だ。

神々どももイシュタルには甘く、ねだられれば何でも与えたものだ。

深淵のエンキ神など、イシュタルの酌で酔わされ、家財一切すべてをだまし取られた事もある。

アレは酷かった。

メソポタミア世界における最大の詐欺、神々最大の笑い話と言えよう。

気分よく酔っ払い、全ての神性をイシュタルに譲ってしまったエンキ神。

目が覚めれば素寒貧。

イシュタルはとっくにマアンナに財を乗せて地上へと帰還中だ。

エンキ神はあわてて下僕たちにイシュタルを追わせるも、こやつめ、凄まじいスピードで逃げる逃げる。

エンキ神も涙目でな。

このままでは天地の支配者があのバカ娘になってしまう!

誰か助けて!と頭を抱えていた。

様子を見ているしかなかった神々も人間も、思わずこう叫んでいた。

“なんだあのドラテクは!

天舟とはあそこまで速く軽快にコーナーを曲がれるのか!

これはとても追いつけない。

神話に残るコース記録(レコード)だ!

いま、ウルク最速が決定した!”

ええい、業腹だが我すらそう思ってしまった程だ!

イシュタルめ、この時のために牙を隠し持っていたのか、と!」

イシュタル「あ〜ら、何の事かしら?

あの日はたまたまオートが壊れていたから、運転をマニュアルに切り替えただけなんですけど?

でも、いつチャンスがきてもいいように、舟にニトロは積んでいたわ。

いつも。」

ギル「どうだ藤丸よ。

これがウルクの都市神だ。

我の苦労も分かろう?」

「イシュタルさまは自由ですね。なんか呪いは天罰の気がしてきました」

ギル「まあ、最後にエンジントラブルで天舟はウルクの港直前で停止。

あわや惨事は免れたがな。」