自らに与えられた責務。それを嘆く事はよい。放棄して違う道を探す事もよい。だが——

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

エレシュキガル「……でも、その前に一つだけ質問するわ。

藤丸。

私は気の遠くなる時間、ここで死者の魂を管理してきた。

自分の楽しみも、喜びも、悲しみも、友人も——

何もないまま、自由気ままに天を翔る自分の半身を眺めてきた。

その私に罪を問うの?

今さら、魂を集めるのは間違っていると指さすの?

ずっと一人で——

この仕事をこなしてきた私の努力を、誰も褒めてはくれないの?」

「興味ない。それは、キミが行うべき役割だ」

エレシュキガル「……え?」

ギル「分からぬか、たわけ。

当たり前の事を褒めるほど、その男は愚かではないという事だ。

自らに与えられた責務。

それを嘆く事はよい。

放棄して違う道を探す事もよい。

だが——

逃げずにこなし続けた己が義務を卑下する事は悪であり、その苦しみを称賛する事は何より貴様自身への侮辱に他ならない!

称賛されるべきは貴様のなした偉業!

貴様の心の苦しみは貴様だけのもの!

他人である以上、貴様の傷は理解できない。

だがその仕事は尊敬に値する、と……

藤丸は、おまえにそう言ったのだ。」

エレシュキガル「——いいでしょう。

その傲慢な返答を後悔させてあげます。

私はエレシュキガル。

死の静寂を守り続けた、神々によって生贄にされた女神。

この憎しみ、この苦しみ——

取るに足りないといった貴殿らに、しっかりと叩きつけさせてもらう!