「まあ、実はウルク憎しでずっと前から企んでいたから、三日もあれば準備できるけど!」「ナイス、エレシュキガル!」

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

ギル「貴様を呼んだのは他でもない。

実は一つ、頼み事があってね。

現在、ティアマト神がウルクに向かっている。

到着まで丸二日というところだ。

これを倒さねばメソポタミアは滅びる。

しかしティアマト神は地上に命があるかぎり死なぬ。

そこでだ、冥界の女主人よ。

ティアマト神の接待を貴様に譲ってやろうと思ってな。

生命ある世界では死を知らぬというのなら、生命なき世界に落とすまで。

冥界であれば、アレは“最後の命”になるのではないか?」

「「!」」

エレシュキガル「は?

突然なに言ってるのだわ、アナタ?

母さんを冥界(うち)に呼ぶ?

っていうか落とす?

落とすって言った、今!?」

ギル「無論!

冥府の女神、エレシュキガルよ!

王の名の下に貴様に命じる!

このウルク全土に冥界の門を開け、ティアマト神を騙る災害の獣を地の底に繋ぎ止めよ!

それが三女神として狼藉を働いた貴様の役割、唯一の罪滅ぼしである!」

エレシュキガル「む——

無理も無理、ぜったい無理!

ウルクの下に冥界を持ってこいって言うの!?

そんな無茶が出来るワケないでしょう!?

まあ、やるしかないけど!」

「やるんだ!?」

エレシュキガル「え……

ま、まあね。

だって、そうしないとメソポタミアが滅びるじゃない。

今まで話はちゃんと聞いていたから。

アナタたちが地上に戻ってから。

わりと。ずっと。

だから、ギルガメッシュ王の話は分かるわ。

正直、そうきたか、とさえ思ったわ。」

ギル「であろう、であろう。

やはり冥界の方はいい。

天の方は反省せよ!」

エレシュキガル「でも!

納得がいっているのと、やるかやらないかは別の話よギルガメッシュ!

ウルク全土を覆う死の穴なんて、そんな簡単に準備できると思うのかしら!?

私の管轄であるクタ市だけでもタイヘンだったのよ。

こんな広い市、本来なら十年かけてもギリギリね。」

ギル「ぬっ、十年かッ……!

……それは、さすがに不可能だな……」

エレシュキガル「まあ、実はウルク憎しでずっと前から企んでいたから、三日もあれば準備できるけど!」

「ナイス、エレシュキガル!」

エレシュキガル「そ、そう?

地道に毎晩、呪ってきた甲斐があったわ!」

ギル「ふははは、見事だエレシュキガル!

だが貴様には後で話がある!」