なんだ、これは——キミの事なんて、知らないのに。どうしてキミの名前も、顔も、分かるんだ…

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

キングゥ「こんなはずじゃ——

こんなはずじゃ……!

ボクは母さんに作られた、新しい人類……!

ボクは母さんに作られた、新しい人類だ……!

だからこそメソポタミアを滅ぼした。

そのために活動してきた……!

何の経験も、記録も、愛情もない体でも、母さんからの期待だけはあると信じて……!」

ラフム「ギャハ!

ギャハハ!

ギャハハハハハ!

ソッチダ!

ソッチ 逃ゲタゾ!

追イ詰メロ、捕マエロ!

解体ダ、デク人形ノ 解体ダ!」

キングゥ「何もなかった、この大地には、何もなかった……!

はじめから使い捨てだった……

はじめから偽物だったんだ……!

未来も、希望も、自分の意思も——

友人も、ボクにはいなかった。

ただ、ティアマト神の唯一の子供だと。

そんな事にすがるしか、なかったのに——!」

キングゥ「————。

(——これが、終わりか。

なんだ……

人間たちみたいに、呆気ない。

……ボクも大した事はなかったんだ。

壊されれば、動けなくなるだけなんだから。

……ああ、こんな事なら。

最後に、アイツに会いに行けば良かったのにね——)」

(切り裂く音)

ラフム「————。」

キングゥ「え……?

おま、え……

助けて、くれたのか?」

ラフム「————逃ゲ、ナ、サイ、エルキ、ドゥ。

アナタ、モ、長クハ、ナイデショ、ウ、ケド。」

キングゥ「!

キミは——

昨日、アイツらに連れて来られた……

でも、どうして?

どうしてキミが、ボクを助け……」

ラフム「——シアワ、セニ。

ドウカ、シアワセニ、ナリナサイ。

親愛ナル、友。

エルキ、ドゥ。

私タチ、ウルクノ民ハ、アナタへの感謝を、忘レハ、しまセん。

アナタハ、孤高ノ王ニ、人生ヲ、与エマシタ。

偉大ナ王ヘノ、道ヲ、示シテクレマしタ。

アナタノ死ヲ、嘆カナカッタ者ハ、いなカッタ。

アナタノ死ヲ、忘レル者ハ、イナカッタ。

……私、モ。

私モ、トテモ、悲しカッタ。

ダカラ、ドウカ、シアワセに、エルキドゥ。

美シイ、緑ノ、ヒト。

アア——

良カッタ。

アリガトウ、言エテ、良カッタ。

アリガトウ、アリガトウ、アリガ、ト——」

キングゥ「なんだ、これは——

キミの事なんて、知らないのに。

どうしてキミの名前も、顔も、分かるんだ……

ありがとう、なんて——

キミに言われる資格は、ボクにはないのに——

う、ぐ——

うう——

ううぅぅぅぅ……!

ううあぁぁぁあああああ…………!!!」