その余分なものこそが、我らだけでは覆しようのない滅びに対して、最後の行動を起こせるのだ。

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

ギル「……ふん。

しかし、真なる神との決別、ときたか。

我ながら勢いで、たわけた事を口にした。

であれば、我が残る訳にはいくまいよ。

カルデアのマスターよ。

以前、人理の辻褄合わせの話はしたな?

確かに、このウルクは滅びるだろう。

だがティアマト神と、この特異点の基点となる我が消え去れば、その結末は違う解釈になる。

滅びるのはあくまでウルク第五王の治世のみ。

この後に続く、ウルクの第六王の時代は健在だろう。

倒されねばならぬのはティアマト神だけではない。

この我も、この先には不要だった。

唯一の懸念は我の死に方だった。

自決など、王として話にならぬからな。

どうしたものかと難儀していたところだが、都合よく傷を負ったわ。

礼を言うぞ、藤丸。」

「ギルガメッシュ王………そんな事で……礼なんて……」

ギル「……仕方のない男だ。

礼は先ほどの事だけではない。

言わせるな、バカ者が。

異邦からの旅人よ。

心に刻みつけておけ。

この時代にあった全てのものを動員しても、おそらくはここ止まりだっただろう。

貴様は異邦人であり、この時代の異物であり、余分なものだった。

だが——

その余分なものこそが、我らだけでは覆しようのない滅びに対して、最後の行動を起こせるのだ。

……時は満ちた。

すべての決着は、貴様の手に委ねるものとする。」

マシュ「ビーストⅡ、直前!

こちらに踏み込んできます!

ギルガメッシュ王、退避を——!」

ギル「なに。

最後の囮はこの我だ。

寸分違わず踏み込め、ティアマト神。

ここが貴様の墓場——

いや、墓場に通じる奈落なのだからな!」

「——マシュ! 手を……!」

マシュ「は、はい!

よく分かりませんが、緊急事態ですね先輩!?

(大きな振動音)

これは、まさか……!」

フォウ「フォウ、フォーウ!」

ロマニ「そのまさかだ!

屈んで、床にしっかりワイヤーで体を固定!

女神イシュタルの宝具がジグラットの根元に直撃する!

——総員、衝撃に備えろーー!」

「ギルガメッシュ王……! こっちに……!」