キミに会いたかった。キミと話したかった。この胸に残る多くの思い出の話をその感想を、友としてキミに伝えたかった。

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

ロマニ「っ、ティアマト、ウルク市内に到達!

ジグラットまであと——

あと、三分!

加えて、ラフムの大量排出を確認!

ティアマトの前にラフムの大群が来るぞ……!

その数、八千匹以上!

ジグラットの中に逃げるんだ!

もうどうしようもない!」

ギル「……!」

(大きな破壊音)

マシュ「マスター…………!」

ロマニ「くっ、ジグラットに直撃か!

っ、二人とも意識が落ちている!

マシュ、藤丸君!

目を覚ますんだ、そのままだと……!」

イシュタル「ラフムが一丸になって体当たりとか、そんなのアリ!?

あんなのグガランナの蹄と同じじゃない!

ジグラットの屋上は——

ギルガメッシュは仁王立ちね、ならば良し!

二人は……

まずい、気絶してる!

待ってて、ラフムの壁を蹴散らしてすぐに——

え?」

(近づく飛行機音)

イシュタル「あの飛行機雲——

ジグラットに向かって一直線に飛んでくるのは——」

イシュタル「キングゥ!?」

キングゥ「ラフム、残り二千。

取るに足りない。

(切り裂く音)

——フン。

見た事か。

心臓さえあれば、おまえたちなんて話にならない。

こんな量産型に手こずるなんて、旧人類は本当に使えない。

それでよく、

……よく、ボク相手に大口を叩いたものだ。

カルデアのマスターも、アイツも。

ひとりじゃ何もできないクセに、偉そうに胸を張って。

それで、最後まで生き延びた。

…………ふふ。

自分ひとりで何でもできる、か。

その時点で、ボクは完全じゃなかったな。」

ベル・ラフム「キングゥ……!?

キングゥ、ダト!?

何故生きテいる!?

何故稼働していル!?

イヤ、前提とシテ、何故——

人間ノ、味方をスル……!?」

(はたき落とす音)

キングゥ「——人間の味方なんてするものか。

ボクは新しいヒト。

ただひとりの新人類、キングゥだ。

だけど——

……母親も生まれも関係なく。

……本当に、やりたいと思った事を、か。

……ボクにはそんなものはない。

なかったんだ。

なかったんだよ、ギル。

でも——

思えば、一つだけあったんだ。

キミに会いたかった。

キミと話したかった。

この胸に残る多くの思い出の話を、その感想を、友としてキミに伝えたかった。

でも、それは叶わない。

それはボクではなく、エルキドゥという機体の望みだ。

……そして。

ボクの望みは、今も昔も変わらない。

新人類も旧人類も関係ない。

ボクは、ヒトの世を維持するべく生を受けた。」

ティアマト「————Aa、a————

——Kin——gu——」

キングゥ「さようなら、母さん。

アナタは選ぶ機体(コドモ)を間違えた。

……うん。

アイツの言った事は、よく分からない。

でも——

——この体が。

やるべき事を覚えている。

ウルクの大杯よ、力を貸しておくれ。

ティアマト神の息子、キングゥがここに天の鎖の筺(な)を示す!

母の怒りは過去のもの。

いま呼び覚ますは星の息吹——

人よ(エヌマ)、神を繋ぎ止めよう(エリシュ)——!!!!!」