“切り裂きジャック”はあらゆる人間の信仰、推理、概念などが入り混じった正体不明の箱だ。

幕間の物語(女性鯖)

アタランテ「すまない、マスター。

少しいいか? 

…………。」

「どうしたの? 落ち込んでいるようだけど」

アタランテ「………………汝たちが行ったというロンドンに向かいたい。

手伝ってくれないか?」

(レイシフト後)

マシュ「——到着しました。

それにしても、此処に何の用事が?」

アタランテ「子供のサーヴァントがいた、と聞いてな。」

マシュ「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)ですね。

はい、確かに子供……だったと思います。

彼女が切り裂きジャックの正体だったなんて。

驚きです。」

アタランテ「正確には少し異なる。

あれはジャック・ザ・リッパーの側面の一つに過ぎない。

“切り裂きジャック”はあらゆる人間の信仰、推理、概念などが入り混じった正体不明の箱(ブラックボックス)だ。

真犯人(なかみ)が判らなくとも、名称さえ知っていれば適応したサーヴァントが召喚されるという訳だ。

……そういう意味では、ハサン・サッバーハに似ているな。

あれは通常の聖杯戦争において、『暗殺者』という概念で二十人近く居るハサンの誰かが召喚されるものだ。」

マシュ「詳しいんですね、びっくりしました。」

アタランテ「少々因縁があってな。

……あの子が、完全に消えているといいのだが……。」

マシュ「え?

彼女なら完全に消滅したはずですが——。」

???「——くすくすくす。」

マシュ「……!?」

ロマニ「弱いが、君たちの周囲に生体反応があるぞ!

注意しろ!」