何だか靄がかかっているみたいだ。ちゃんと見えないし、聞こえない。ねえ、この向こうに広がってる光景はどんなもの?

幕間の物語(男性鯖)

アレキサンダー「…………???

ん???

なん……だ??

この……あれ?

この、視界に広がるものは……?」

マシュ「(やっぱり……)」

フォウ「フォウ、フォウ?」

アレキサンダー「何だ、これ……??」

「彼、どうしちゃったんだろう。海を見てぽかんとしてるね」

マシュ「は、はい——

彼にとって海は特別な存在のはずなんです。

地の果て、オケアノス。

生前の彼がやがて求めることになる、果ての領域。

ともすれば、彼が晩年まで世界を蹂躙し続けたのは世界の果て(オケアノス)を目にしようとしたため、とさえ——

そんな彼にとって、海を目にするというのは、特別な……」

アレキサンダー「……何だか、靄がかかっているみたいだ。

ちゃんと見えないし、聞こえない。

ねえ、この向こうに広がってる光景はどんなもの?

聞こえてくるのはどんな音?

何か、音もちゃんと聞こえないんだ。

陸ならちゃんと見えるし、きみたちの声は聞こえるんだけどなぁ。」

マシュ「あれ??」

ロマニ「もしかすると、アレかな。

幼い彼は半ば自動的に『見ない』ことを選んでいるのかも知れないね。

見ない、聞かない、か。

征服王イスカンダルとしての彼であればともかく——

いまだ幼いアレキサンダー少年としては、『まだそれを目にしたくない』のかも知れないね。」