母はブリテンを守護する赤い竜の概念を孕み、私を産み落とした。 私の霊基の質が高いのはそのおかげでしょう。

幕間の物語(女性鯖)

アルトリア「やはり筋がいい。

マシュはいい戦士になりますよ、藤丸。

……まあ。

少し臆病なところは、今後の課題というところですが。」

マシュ「……すみません。

戦いはやっぱり怖くて。

セイバーさんは怖くないんですか?

私と同じぐらいの歳で、女の子なのに——」

ロマニ「うん、ボクもそこは興味あるな。

伝説のアーサー王が女の子だった——

なんて事も驚いたけど、本当に驚いたのはその強さだ。

セイバー……

アルトリアの霊基の質は英霊の中でもトップクラスだと思う。

アルトリア。

いや、アーサー王。

君はどうしてそこまで迷いがないんだい?

男装をしてまで王の座について、荒れ果てたブリテンを統一し、多民族を追い返した。

そこまでの決断をした理由と、君をその位置まで押し上げた経緯はどんなものなんだろうね。」

アルトリア「……理由と経緯、ですか。

そうですね。

理由はともかく、経緯は説明できますよ。

私は暗君だった先王を誅するために生まれた……

いえ、作られた子供でした。

概念受胎、という魔術だそうです。

母はブリテンを守護する赤い竜の概念を孕み、私を産み落とした。

私の霊基の質が高いのはそのおかげでしょう。

その後、私は王を選定する剣を抜きました。

剣に選ばれ、マーリン……

私の後見人かつ、こまった魔術師です……

に助けられ、湖の妖精からこの聖剣を授かり、ブリテンを治める事になった。

私の過去はそれだけの話です。

伝説の通りですね。

少し皆さんの認識と違うのは性別でしょうか。

ほら。

国を治める、という点において、男性の方が何かと便利でしたから。」

「辛くはなかったんですか?」

アルトリア「もちろん。

辛かったし、多くの失敗もしました。

楽だけの人生がないのと同じです。

でも、私の人生はそれで良かったのです。

色々と道を間違えましたが、最後の最後でやっとわかった。

私は多くの物を傷つけ、取りこぼしたけれど。

一番尊いと思ったものは、最後まで守り通したのだと。」

マシュ「………………。」