特異点の修正は果たしているとはいえ—— 大航海時代にはまだ、連鎖的な召喚が行われる可能性があるかも知れない!

幕間の物語(男性鯖)

マシュ「……叙事詩(イリアス)の英雄と会ってみたい、ですか?」

アレキサンダー「うん。そう。

お願いできるかな?

きみたちの召喚システムであれば、かの大英雄と見える事もできるんだろう?

最高の叙事詩に描かれたギリシャの大英雄!

その槍、その戦車、その肉体はまさしく最強の一語!

大好きなんだ。

この前、家庭教師(アリストテレス)からイリアスを貰って——」

マシュ「(この前?)」

フォウ「フォウ、フォウフォウ。」

アレキサンダー「あ、違う違う。生前の話。

この姿形でいるせいか、ついつい間違えてしまうね。

知っているだろうけど、僕はイリアスが大好きだ。

もちろん、そこに描かれた英雄も。

マスターも読む?

いいよ、イリアスは!

上質な果実と同じだ、まったく飽きが来ない!

いずれ戦場に赴く時にでさえ肌身離さず持ち歩きたいと思うほどに。」

マシュ「(いずれ?)」

フォウ「フォウ、フォウフォウ?」

アレキサンダー「あ、もう。

また間違えた。

あはは、ごめんよ、どうしても感覚が抜けなくて。

この姿、少年の頃の僕の感情や性格が強くて、記憶も引っ張られてしまいそうなんだ。

そういうの、気を付けないとね。

それで、どうかな——マスター?」

「イリアスの英雄か」

マシュ「はい、先輩。

叙事詩イリアスの主人公である英雄アキレウス。

古代ギリシャ屈指の大英雄のひとりです。

ですが、今は——」

ロマニ「話、横で聞いてたけど、うーん残念ながら……。

まだこちらでは召喚を確認できていないかなぁ……。」

アレキサンダー「いないのか。

そっか。それは尚都合がいい!」

マシュ「はい?

いないのに、それでいいのですか?」

ロマニ「……あー、なるほど。

少年であっても冒険心は変わらないのか。

イヤな予感がしてきたよ、ボクは。」

アレキサンダー「その通りだドクター。

つまり、探しに行く楽しみができてしまった!

さあ、大英雄を求めていざ征かん!

アルゴー号が出現していた時代があったんだろう?

なら、その時代に赴けば彼が見付かるかも知れない。

覚えてるかい?

僕がローマできみたちと出会った時も——」

マシュ「……確かに、おっしゃる通りです。アレキサンダーさんの存在に導かれるように連鎖して、他の英霊が。」

ロマニ「あの時はリアルタイムでは解析できなかったけど、確かにそうだ。

あの巨体のバーサーカーこそ、キミの!」

アレキサンダー「好敵手……となる運命の相手、と今の僕には感じられる相手だね。

そう、ダレイオス三世。

あれは連鎖的な召喚によって導かれたものだ。」

ロマニ「ふむふむ。

筋は通っているね。

特異点の修正は果たしているとはいえ——

大航海時代にはまだ、連鎖的な召喚が行われる可能性があるかも知れない!」

「話は決まったね! 出発だ!」