女神との誓約を忘れていたなんて本来なら大罪も大罪。 私のミニ金星に落として、超金星嵐十年の刑ってところだけど…

幕間の物語(女性鯖)

イシュタル「はあい、いいカルデア日和ねマスター?

ところで、折り入って話があるんだけど。」

「あっ急に用事が……」

イシュタル「どうしてよ!

いいから座りなさい! マシュも。」

マシュ「えっ、わたしもですか?

話というのは他でもないわ。

——例の報酬の件よ。」

イシュタル「報酬……ですか?

ですが、先輩がイシュタルさんにお仕事を依頼した記録はないのですが……」

マシュ「あ。(そういえば、三女神同盟の時に——!)」

イシュタル「思い出した?

私の記憶に間違いが無ければ、まだ支払っていただいていないのだけど?

私、助力と引き換えに約束したわよね?

ウルクにある誰かさんの宝物庫の、確か——

1割? 2割?」

「なぜそれを!?」

イシュタル「この私をだまし通せると本気で思ってたの?

甘い!

神殿に捧げられた今年一番の果実より甘いわ!

おおかたアイツの入れ知恵なんでしょうけど。

そうは問屋が卸さないわよ。」

マシュ「い、いえ。あの時は、その……

やむを得ない流れではありましたが、マスターの交渉は正当なものだったかと!」

イシュタル「ええ。

正当なものだったわ。

だから約束もきっちり守ってくれるわよね?

女神との誓約を忘れていたなんて、本来なら大罪も大罪。

私のミニ金星に落として、超金星嵐(スーパーローテーション)十年の刑ってところだけど……

私と藤丸の仲だもの、そこは自重してあげましょう。

あの緊迫した局面でハッタリをきかせる胆力、マスターとして心強いしね。

ただ——

女神がした契約には私自身も拘束されるのよ。

たとえ口約束でも誓約だから。

女神が一度した約束を破ってしまった場合……

どうなるのか、アナタたちも知っているはずよね?」

「ケツァル・コアトルさんですね……」

イシュタル「ええ、そういうコト。

理解が早くて助かるわ。

今回の場合、このまま報酬が支払われなければ自動的に天罰を下さざるを得なくなる。

ここが第二のエビフ山になるかどうかはアナタたちの判断次第ってわけ。」

「カルデアがあの奇……綺麗な神殿に!?」

マシュ「先輩、のんびりしている場合ではありません!

至急、対策を考えないと……!

イシュタルさんはやると言ったらやる女神(かた)です!

今までの様々な祭事情報(イベントデータ)、邪神伝説(レジェンド)がそう告げています!」

イシュタル「え……ちょっと待って。

なに、その祭事情報って。

私の悪事(しっぱい)をいちいちファイリングしてるの……?」

マシュ「はい。

子ギルさんが絶対に役に立つから、と。

最終的には全三巻を予定しています。」

イシュタル「一つの場所で三度に渡って失敗してたまるかーい!

……あ、いえ、そうではなくて。ほほほ。

ともかく。

カルデアを滅ぼしたってお互い利益は何もないじゃない?

そこでひとつ提案なんだけど——

これからあるところに報酬を取り立てに行くから、手伝ってくれたら、アナタたちの罪は帳消しにしてあげる。

どう?

何も藤丸の貯金を奪うってワケじゃないし、おいしい話と思わない?」

マシュ「取り立て……ですか?

いまの話からすると、そこはまさか——」

「……あそこか。……命をかける時が来たようだね……」