宝石を見ると『手に入るうちにできる限り集めておかないと!』って焦りにも似た気持ちがすごいのよ……。

幕間の物語(女性鯖)

マシュ「……女神イシュタル。

ひとつ、質問をしてよいでしょうか?

イシュタル神殿にもかなりの量を所蔵されていますが、どうしてそこまで財宝がお好きなんですか?」

イシュタル「好きっていうか、それが当然じゃない?」

マシュ「と、当然とおっしゃいますと。」

イシュタル「アナタに宝石が美しく思えるのは、光があってそう見えているからよね?」

マシュ「はい。」

イシュタル「じゃ、全くの暗闇でただの石ころと宝石の区別をつけるコトはできる?」

マシュ「いいえ……

魔力の違いによる感知も、わたしにはちょっと。」

イシュタル「そういうコトよ。

私は、今の例えでの光にあたるの。

私のモノじゃない宝石は、暗闇の中にあるのと同じ。

ただ存在してるってだけで、石ころと変わらないわ。

私が所有してあげることで宝石は輝くことができるし、輝いた宝石は私を飾ることで私に恩返しができる。

そのようにして生まれた神性だからなのか、発生した後でそういった方向性を獲得したのか。

その後先の話はどうでもいい。

とにかく、私は私を飾るものを愛するの

それは財宝だけに限らない。

私が美や戦争や豊穣、その他いろいろ司っているのも、それらの権能が私のもとにあるのがあるべき姿だから。

そしてあるべき位置にあるモノは美しい、でしょう?」

マシュ「は、はい……。」

イシュタル「……でも、さすがの私も、前はここまで宝石に執心してはいなかったと思うのよね……

それが宝石を見ると『手に入るうちにできる限り集めておかないと!』って焦りにも似た気持ちがすごいのよ……。」

マシュ「今のイシュタルさんは、依代になっている方の影響もあるのかもしれませんね。

……その方がいかなる人生を送ってそういう心境になる至ったかまでは分かりませんが。」

イシュタル「……どうかしら。

強まっているだけで欲しくないものまで欲しくなってるわけでもないから、私の気まぐれかも。」