かの斧こそ、魔獣の血肉で形成された血塗れの斧。今一度、何頭かの魔獣の血を吸わせれば本来の力を遺憾なく発揮できるだろう。

幕間の物語(男性鯖)

エイリーク「ウゥ……。」

マシュ「……エイリークさん?

どうしました?」

エイリーク「ウゥゥゥゥゥ……!!

ウ、ガ、グッ、ギッ……!!!」

フォウ「フォウ!? フォウ、フォウ、フォウ!」

エイリーク「ギィー!!」

ロマニ「は、離れるんだ皆!

エイリークはバーサーカー!

暴走した可能性がある!

藤丸君もマシュも、距離を取れ!」

マシュ「エイリークさん!」

エイリーク「……。」

フォウ「フォウ!」

エイリーク「……お、お前、たちが、我が、夫を、使役する、不埒者、か。」

マシュ「え……!?」

エイリーク「我が名はグンヒルド。

普段ならば、聖杯如きに我が夫を召喚した無礼をその命で償わせるところだが——。」

ロマニ「グ、グンヒルド……!?

確か、エイリーク・ブラッドアクスの奥方じゃないか!?

確か妖術を使って彼の敵を呪い殺したとか、死後もなお、彼のために戦い続けたとか……!

で、でもどうやって連絡を!?

というか、どこから!?」

エイリーク「そちらの事情は把握している。

今回は特別に我が夫を使わせてやろう。

だが、我が夫は未だその力を十全に発揮できておらぬ。

その理由は、武器の“血斧(ブラッドアクス)”にある。

かの斧こそ、魔獣の血肉で形成された血塗れの斧。

今一度、何頭かの魔獣の血を吸わせれば本来の力を遺憾なく発揮できるだろう。」

マシュ「魔獣……ですか。

でも、そんなのどこに……。」

エイリーク「案ずるな。

今、召喚する。」

ロマニ「せ、生体反応があった!?

戦闘準備だ!」

マシュ「り、理不尽な……!?」

エイリーク「ウギギギギ…………コロス……マジュウ……!!」

(戦闘後)

エイリーク「マジュウ……ケモノ……チ……チィ……!」

マシュ「斧が……血を、吸ってます……。」

ロマニ「斧の魔力が増大した。

なるほど、本来の力を発揮できていないというのもあながち見栄という訳ではないらしい。」

(中略)

エイリーク「ヒャハハハハ!

クラエ、クラエ、クラエ!

オマエノチ、ニク、スベテ、オレノモノ……!!」

マシュ「斧が……

一層禍々しく輝き始めました。」

ロマニ「ああ、なるほど。

何て膨大な魔力だ。

確かにこれが、あの斧の真価と言うべき状態らしい。」

エイリーク「マスター……。

コンゴトモ……ヨロシクナ……ヒヒヒヒヒ……!」

ロマニ「しかし、まあアレだ。

……僕たち、とんでもないサーヴァントを覚醒させたんじゃないかねえ。」

マシュ「マスターが御すれば、心配ない……ですよね。」

「が、がんばる」

マシュ「……ちょっと不安になります、マスター。」

フォウ「フォウ!」