ああ、申し訳ない事をしたね。ちょっと、システムをクラッシュさせるバグに近い、優先的に排除すべき単語を聞いたものだから。

幕間の物語(男性鯖)

マシュ「!?

マスター! 管制室から緊急連絡です!」

ダヴィンチ「やあ藤丸君。

食事をしようとしていた所をすまない。

実は、修正済みの特異点の一部に、ちょっと妙な反応が現れてね。

ん?

もしかしてエルキドゥ君も一緒なのかい?

それは丁度良い。

ちょっと一緒に来てくれない?」

ダヴィンチ「さて。

エルキドゥ君をこういう形で呼びつけるのは初めてかな?」

エルキドゥ「かまわないよ。

僕が呼ばれるという事は……

つまり、そういう事なんだろうしね。」

ダヴィンチ「ああ、そういう事。

空気を読む……いや、状況把握が的確なのは、いい機械である証拠だ。

妙な反応が現れたのは古代バビロニア、ウルクの東。

女神イシュタルの神殿があったエビフ山があるだろう?

あそこの谷間に広がる森のあたりだよ。」

エルキドゥ「……。」

マシュ「エルキドゥさん?」

エルキドゥ「ん? なんだい?」

マシュ「あ、いえ……どうかなさいましたか?

凄く怖い顔をしていましたが……。」

エルキドゥ「ああ、申し訳ない事をしたね。

ちょっと、システムをクラッシュさせるバグに近い、優先的に排除すべき単語を聞いたものだから。」

ダヴィンチ「そうだろう、そうだろうとも。

なにしろ神話におけるエルキドゥと言えば——

ああいや、余計な話は挟まないとも。

反応は今までに無い奇妙なパターンだ。

それでいて、精確な位置が特定できない。

なので、気配感知のスキル持ちで土地勘もあるエルキドゥ君に道案内をお願いしたい。いいかい?」

「それは頼もしい!」

エルキドゥ「ありがとう、役に立てるかは解らないけれど、思うままに使い潰してくれるといいよ。

さあ、そうと決まれば出発しよう。

システムに歪みがあるなら、それは早急に正すべきだ。」

ダヴィンチ「ああ、それじゃあ藤丸君、覚悟はいいかい?」

「バッチリです」