もしも、の話なんて無粋なのです。あなたのような人と、過去の自分の頃に出会っていればなんて。

幕間の物語(女性鯖)

マシュ「敵です!

これは——シャドウサーヴァント……!?」

カーミラ「ああ……。

また、閉じ込められる。また、一人ぼっち。

また、また、また、また、また、また、また、また、また、また、誰も助けに来ない……!!

やだ、やだ、やめて……!!

あんな場所に戻るのはイヤ、イヤ、イヤなの……!!」

「しっかりしろ! 今は自分が助ける」

カーミラ「……! マスター……。」

マシュ「来ます……!」

カーミラ「——そうね。

今はあなたのサーヴァントだった。

私が幽閉されるのは運命だとしても。

あなたが幽閉されるのは理屈に合わない。

マスター、マシュ。よく聞きなさい。

これは単なる“闇”よ。

この城を包み込み、脱出を許さないとする闇。

最後の関門にして、絶対の支配者。

私一人では勝てないでしょう。

でも、今はあなたたちがいる。

戦いましょう。

この者たちに、いまの私に出来る事を思い知らせなければなりません……!」

(戦闘後)

マシュ「仕留めました!

扉が開きます……!」

フォウ「フォウ!」

カーミラ「……上出来です。

これであなたたちは脱出できるわ。」

マシュ「カーミラさん?」

カーミラ「いいのよ。

お行きなさい。

そしてカルデアに戻るのです。

この場所はあくまで、私の心象世界でしかないわ。。

私の末路が定められている以上、ここからは逃れられるはずはない。

だって幽閉から逃れるということは、私の人生、私の運命全てを否定するということだもの。

でも——あなたは違う。

あなたは助けてあげなきゃ。

確率が千分の一でも、マスターだけは。

……安心なさい。

これは夢、ただの悪夢。

目が覚めれば全て忘れる。

もしも、の話なんて無粋なのです。

あなたのような人と、過去の自分(エリザベート)の頃に出会っていればなんて。

あなたのような光に手を伸ばしていたら。

私は——」

カーミラ「——あら、起きましたの。マスター。

……何でしょう、豆鉄砲を喰らったような顔をして。

おかしな夢を見た?

そう。夢なんて、忘れてしまいなさい。

第一、まだ夜でしてよ。

朝が来るまでまだ時間はあるわ。

もう一度眠りなさい。

そして、今度こそ——楽しい夢を。

おやすみなさい、マスター。」