私が何故ここに来たのか、私が君たちとの戦いの後にどうしていたのか——きっと語る時が来る。

幕間の物語(男性鯖)

オジマン「フッ——

フフ、ハハ、はははははははははははははははははは!

佳い! 佳い! 実に、佳いッ!!

褒めてつかわす!

あれこれと言ってみたが、うむ。

思い切り怒気を放つというのも偶には悪くはない。

想定よりも演算に負荷は掛かったろうが、何、この程度であればカルデアへの影響は無きに等しい。

見事である、勇者たち。

大義である、ニトクリス。

そして余の認めたマスターよ。

フフ……ハハ!

ははははははははははははははは!

ははははははははははははははははははははははは!」

ニトクリス「ファラオ・オジマンディアス……!

そんな——」

アーサー「……いや。」

アーラシュ「ああ。」

オジマン「是なる我が宝具、光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)の裡なれば!

余の肉体は不滅、霊核を砕かれても消えはせぬ!」

「……………………」

アーラシュ「……十三拘束(シール・サーティーン)は?」

アーサー「いや。残念ながら。

この戦い、真の議決開始(デシジョン・スタート)は叶いそうにない。」

アーラシュ「違いない。俺もそうだ。

本気で流星を撃ち放つ気にはなれんなぁ。」

ニトクリス「(はらはら)」

アーラシュ「なにせ——」

「これ、シミュレーターだしね!」

アーラシュ「ははっ! その通り!」

ニトクリス「あっ。そういえば、そ、そうですね!

あまりのファラオの迫力に呑まれてしまいましたが、本質的にシミュレーターは戦闘訓練のための空間、多少の反動(フィールドバック)はあれど死亡などはありえません!」

オジマン「何だ、天空の女王よ。

忘れていたか?

フフ。

とはいえ、余の名演技にも非はあろうな!

許す。すべてすべて余は許してみせよう、ニトクリス!」

ニトクリス「ははっ……!」

ニトクリス「ひえっ。」

(戦闘後)

オジマン「…………とはいえ、だ。聖剣使い。

先刻の言葉、確かに勢いで述べたところもあるが、すべてが余興と言う訳でもない。分かっていような?」

アーサー「ああ。無論だとも。

私が何故ここに来たのか、私が君たちとの戦いの後にどうしていたのか——

きっと語る時が来る。

それまで、どうか待っていて欲しい。」

オジマン「フン。長くは待たんぞ。

…………さて。では、ニトクリス。

そして藤丸。」

ニトクリス「は、はいっ。」

オジマン「余は、とても気分がよい。

普段であれば行わぬ程度にリソースの無駄遣いをした。

うむ——

……………………いや、自覚している。

随分と我が儘を言ったものだ。

両名とも、それによくぞ応えてくれた。

……本来であれば成し得ぬ事なのだ。

こうして余が異界の聖杯戦争の記憶を持ち越した事も、勇者二名がマスターを同じくして召喚された事も、聖杯戦争という括りでは到底有り得ぬ事だ。

稀有なる奇蹟であるのだろう。

カルデアに於ける召喚式の驚嘆すべきところよな。

そして、更に言えば……

…………いや。

これ以上は野暮というもの!

世話を掛けたな、ニトクリス! 藤丸!」

ニトクリス「ははっ。

有り難き幸せにございます、ファラオ!」

「どういたしまして」

オジマン「うむ。では、直々に褒美をとらす。

そうだな。

やはりここは、あれだろう。」

ニトクリス「え、え?

今のは——ファラオ!?

あれはもしやスフィンクスの……アウラ……」

オジマン「おっとこれはいかん。いかんいかん。

はは、何でもないぞニトクリス見たものを忘れよ!」

ニトクリス「し、しかし——」

オジマン「では改めて褒美をとらす。

とはいえリソースの回復には時間が掛かるのも事実、ここは余が語って聞かせるとしよう!

うむ。

我が最愛、ネフェルタリの名の意味は語ったか?

愛の女神ハトホルの冠を如何にして余が用意したか、語ったな。そうであろう。

でなければ此処に語るとしよう。如何する?

それともトートの書の話をするか?

あれはブラヴァツキーに渡したのだったか……」

ニトクリス「えっ、あっ、ぜ、ぜひ! それは是非に! お願いいたします!

ネフェルタリ様のお話も、トートの書のお話も!」

オジマン「うむ。うむ!

だが、まずは……景気付けだ!

シケリアのディオドロスが著した『歴史叢書』に閃きを得たという詩聖、パーシー・シェリーの詩に曰く!

——我が名はオジマンディアス、王の中の王——!」