馬鹿げた言葉を口にするな。一人前? この男が一人前になる日が来るのなら、その時はとっくに世界は救われていよう。

幕間の物語(男性鯖)

竜種「グ——アアアアアァアアアア!

開店前に倒されるとは——

これが世界を滅ぼす害悪を事前に抹殺する、世界の抑止力——

セブンスガーディアンか!」

(消滅する音)

マシュ「……戦闘、終了しました……

あの言動でこの強さ……

本当に、最悪の竜種でした……」

ロマニ「うわ。しかもこいつ素寒貧だぞ!?

ドラゴンっていったら財宝を溜め込んでいるのに、周囲には何もない! 頭と一緒で空っぽだ!

なんて文無しドラゴンなんだろう!」

ギル「真実(まこと)かっ!?

おお……なんと……宝物庫はカラではないか……

さては地下迷宮を造る事にすべてを費やしたな……

ゴールに置く財宝を用意できぬとは、迷宮の主の風上にもおけぬ駄竜であったか……」

ロマニ「いや、そもそもボクらの目的だって迷宮じゃなかったけどね。」

マシュ「そうでした。

王さまはさきほど、先輩に箔を付けると……

もしや、気を遣ってくれたのでしょうか?

先輩が一人前のマスターとして認められるようにと?」

ギル「馬鹿げた言葉を口にするな。

一人前?

この男が一人前になる日が来るのなら、その時はとっくに世界は救われていよう。

我は我が宝剣、エアの刃を研ぎにきたのだ。

竜種が相手ならばエアの勢い(ノリ)も良くなろう、とな。

だが……うむ。藤丸。

貴様、雑種にしてはよくやっているな。

今回は外れに当たったが、次はもう少し格調の高い獲物を探してやる。

それをもって、己が成長の証とするがいい。

おまえは一流の獲物を狩るだけの魔術師になったとな。」

「ありがとう、英雄王」

ギル「ふん。礼を言われるような事ではない。

では行くぞ。

こんな見窄らしい場所に用はないからな。」

マシュ「あ、待ってください王さま!

……先に行ってしまいました。

照れ隠しでしょうか?」

ロマニ「いやあ、あれは単に飽きただけだと思うよ?

あの男に照れとか情けとか、そういうの無いから。」

マシュ「……そうだとしても、わたしたちを認めてくれているのは確かです。

契約した時はどうなるかと不安でしたが——

今はあの唯我独尊ぶりが頼もしいですね、先輩。」