……むう。マーリンめ、貸しを作ったつもりか? 我の窮地に狙いを付けるとは……

幕間の物語(男性鯖)

アンリマユ「くわう、きいた——あ!

効いたが、殺し損ねたな英雄王!

——行くぜ。

復讐者の面目躍如(やつあたり)、倍返しの呪いのお出ましだ!」

ギル「——アヴェスタの逆写しだと……!

おのれ、させるか!」

天草「はっ!」

ギル「チッ、小賢しい……!

だが的確だ!

フウマとの共闘はさぞ優れたものであったろうに。

その上で敗れるとは、さて。

よほどの怪物に出会ったか?

たとえば、貴様の常識にない獣に出会したとか?」

天草「ええ。豹がトラウマになりましたよ。

あのサーヴァントには完敗しました。

ですが貴方にはどうでしょうか。

同じ優先手順、同じ合理性を持つ以上、その思考は理解できます。

理解できれば隙をつくのも充分に可能かと。」

ギル「ふん。

密林ではその理性、冷静さが足を掬ったか。

理で物事を計るのは結構だが——

貴様には勢いというものがない!

ノリが良い、とはこういうコトだ!

もろともに四散するがよい!

矢を構えよ、我が赦す!

至高の財をもってウルクの守りを見せるがいい!

大地を濡らすは……」

天草「分かっていますとも。

それを踏まえた上での共闘です……!」

ギル「ぬっ!」

「神明裁決!?」

ギル「うろたえるな!

一手使ったのはヤツも同じ!

貴様は貴様の手を使えい!」

「!(アンリマユにガンドだ……!)」

アンリマユ「うひゃーー!

いってえ、このガンドでさえいってぇ!」

天草「『偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)』を止めましたか。

我がマスターながら懸命な判断です。

なにしろ反撃の呪い、止めなければ英雄王は確実に倒されていたでしょう。

ですが——

その後はどうします?

英雄王が自由になるより、私の宝具の方が早い。

それをいま証明しましょう。

天の杯(ヘブンズフィール)起動。

万物に終焉を……」

ギル「——片腹痛いわ、我はともかく我の財を甘く見るとは!

我が動けずとも我が魔杖は我が意を汲み取る!

受けよ、王の号(メラム・ディン)——」

ロマニ「ちょっとちょっと!

キミたち、そんなところで何してるんだい!!!?」

「えっ、ドクター!?」

ダヴィンチ「たった今、ロマニがここに駆け込んできて……。

私たちもまだ状況が把握できていないんだ。

キミ、いったい今までどこにいたんだい?」

ロマニ「どこって……この騒ぎはなんなのか、こっちが聞きたいんだが……。

ボクは部屋で仮眠をとっていただけだぞ。

時間にして四時間ほどね。

そりゃ、とても気持ちのいい夢を見ていたけど、それで行方不明扱いとかどうかしてるよ。」

ダヴィンチ「うっそだあ!

部屋のカメラには何も映っていなかったのに!?」

天草「……ふう。

Dr.ロマンが目覚めた以上、ここまでのようですね。」

アンリマユ「そうなんだ。

聖者サマは引き際がきっぱりしてんなあ。

あと少しで仕留められた、勿体ないって思わないかー。

ならオレもおとなしく消えますか。

あーあー、誰でもいいからヒトのカタチをしたものを殺せるチャンスだったんだけどなー。」

ギル「……むう。

マーリンめ、貸しを作ったつもりか?

我の窮地に狙いを付けるとは……

まあよい。

ヤツが起きたのであれば、この場所に留まる理由はなくなった。

続きはカルデアに戻ってからとしよう。

マシュ。レイシフトで退去を行うがいい。」

ロマニ「はあ。

レイシフトもタダじゃないんだけどなあ……

いいよ、なんだか解らないけど帰還の準備だ。

ダヴィンチちゃん、マシュ、手伝ってくれ。」

天草「ジャック・ザ・リッパーとパラケルススの回収も忘れないようお願いします。

とくにジャックはよく言う事を聞いてくれたので。

後で労ってあげてください。」