男たちを魅了し、堕落させるがいい! 飽いたのならば荒野へ捨て置いてしまえ! それが魔女の喜びさ——。

幕間の物語(女性鯖)

キルケー「……ようやく私の前に顔を出したな。」

マシュ「メディアさんが……

呪いの怪物たちを従えて……?」

アタランテ「むっ……どういうつもりだ!

メディア……!?」

メディアリリィ「キルケー……、アタランテ。

私の醜い泣き顔を笑いにきたのですか……?

それとも、私の罪を咎めにいらっしゃったのですか……?」

キルケー「……………………メディア……。

……いいや。ちがうよ。

きみの門出を祝いに来たのさ。」

メディアリリィ「門出……ですか?」

キルケー「もはや私が、女神の名で呼ばれる事が無いように——

メディア、きみも魔女の忌み名を冠して呼ばれる女となったのさ。

他人の人生を無茶苦茶にしてしまうのは仕方ない。

だって魔女なのだからね!

男たちを魅了し、堕落させるがいい!

飽いたのならば荒野へ捨て置いてしまえ!

それが魔女の喜びさ——。

それだけの価値が備わったと自負するがいいさ。

だが、どうだ……

きみ自身は決して幸せそうには見えないじゃないか。

そうやって微笑みながら、胸の内では号泣している。

私はそれが不満だ。」

メディアリリィ「…………。

この呪いたちは、私自身です……

私の罪なのです。

一緒に、連れていきます。」

アタランテ「メディア、それは見逃せない。

その呪いは船を沈める呪いだ。」

メディアリリィ「…………。」

「メディア……」

キルケー「ふぅ……。

薬術を学べと、あれほど言っただろう? メディア。

ヘカテの薬術は肉体のみでなく、心の内へとより強く働きかける。

心の作用と働きを注意深く学ばなくては成せないことだ。

自分の内にひそむ怪物を手なずけるには、有用なわざだった。

女神ヘカテの使徒ともあろうものが……

中途半端な魔女を世に送り出してしまったものだ。

だからっ……弟子はとりたくなかったのに。

ではこの紛訌の争い(ドタバタさわぎ)をもって、最後の補講としよう……!」