守るべき者を遠ざけ、傷つくことを良しとする。お笑い草というやつだ! それこそが守られる側にとっての、傷心に繋がるというのにな!

幕間の物語(男性鯖)

アンデルセン「おや、何だ。

おまえがカルデアのマスターとやらか。」

「アンデルセン……!?」

アンデルセン「そうだ。

今回の聖杯戦争で唯一、自主的に脱落した三流サーヴァント、アンデルセンだ。

俺を知っているなら、余計な紹介は不要だな。

で、こんなところでどうした。

おまえのサーヴァントは、聖杯戦争に参加していないのか?」

「聖杯戦争といっても……」

アンデルセン「確かに、定番のバトルロイヤルとは形が異なるな。

俺たち七騎はあくまで聖杯の守り手。

攻め手は単騎で駆け抜けなければならん。

まあ、俺なんぞ居ても居なくても戦局にさして変化はない。

故にここで傍観だ。

そもそも、いくら倒しても残り一騎で終わるだろうさ。

ギリシャ神話最高の英雄、ヘラクレスが相手ではな。」

「ヘラクレス……!」

アンデルセン「そう。

並のサーヴァントが発情したゴリラなら、あれは飢えた恐竜だ。

戦うだけ馬鹿らしい。

で。なぜおまえは此処に居る?

カルデアのマスター。」

「実は……」

アンデルセン「ふむ。単身でいい、か。

クー・フーリン・オルタらしい言葉と言えるだろうな。

元々の奴はケルトの戦士らしい、敵も味方も気分次第で友人という男だが——

それを全て排除したのが、クー・フーリン・オルタというわけか。

他者が脆弱なのは当然の理であり、自分一人が強靭であれば、それでいい。

守るべき者を遠ざけ、傷つくことを良しとする。

お笑い草というやつだ!

それこそが守られる側にとっての、傷心に繋がるというのにな!

というところで、おまえも傷ついて蹲っているのだろう。」

「なるほど。この感情はそういうことか……」

アンデルセン「納得がいったか?

いったなら、するべきことは一つだろう。

おまえはとっとと奴の元に行け。

場所はこの森を抜けて、左に真っ直ぐだ。

洞窟がある。そこが決戦場だ。」

「ありがとう」

アンデルセン「言葉だけの礼は不要だ。

本のお代を払える様子でもなさそうだしな。

さっさと行け。

そして、マスターとしての責務を果たせ

残りのサーヴァント二騎を倒せば、この特異点もすぐに消滅するだろうよ。」