問題は、そのたびにダメ出しされるマスターの精神力が削られ続けている事ですね……

幕間の物語(女性鯖)

ゲオルギウス「ふむ。

これをダ・ヴィンチ氏特製、瞬間現像装置に送り込んで、と——

よし、悪くない仕上がりです。

このような感じになりましたが、いかがです?」

クレオパトラ「ふーむ……そうね……

妾だけだからかしら……?

本番ならまた違うのかも……。」

マシュ「何やらぶつぶつ仰っていますね。

こだわりというか、合格点のハードルが高いのは容易に想像がつきますが……。」

クレオパトラ「マスター?

こちらにおいでなさい。妾の隣へ。

そう、顔はあちら、角度はそう。

いいですね?

動かないように。

……さあカメラマン、今よ!」

ゲオルギウス「今度はお二人で、という事ですね?

了解です。

では3、2、1……チーズ、と。

いかがです?」

クレオパトラ「……………………。

正直に言って、ダメね。

釣り合いが取れていません。」

「(すみません……凡マスターと世界三大美女なんだから当然です……)」

マシュ「い、いえ、そんな事はないかと!

わたしは好きです、この写真!

なので、そこまでガックリする事はないかと……!」

ゲオルギウス「クライアントを満足させられなければカメラマン失格。

いくらでも撮り直しはさせていただきますが。」

クレオパトラ「勿論、撮り直しは当然だけれど。

問題は、そうね……背景の相性かしら。

これだけ撮ってピンと来ないという事は、やはり正解は此処ではないのでしょう。

次の撮影地に向かうのです!」

クレオパトラ「お話になりません!

何かが足りない、どころか何もかも足りないわ!」

ゲオルギウス「くっ……!

ただの感情的な駄目出しならば反論もできましょうが、さすがは歴史に名を残すファラオ。

この写真が素材を活かし切れていない事は自分でも分かってしまいます。

カメラマンとしてまだまだ、これで良しとするわけにはいきません……!」

マシュ「……お二人の本気度はさすがですね。

白熱した勝負のような様相を呈しています。」

「それはいいけど、なぜ毎回一緒に撮らされるんだろう……」

マシュ「(問題は、そのたびにダメ出しされるマスターの精神力が削られ続けている事ですね……)」