改めて問いましょう、マスター。アナタが、自分にとって最もふさわしい背景だと考える場所はどこですか?

幕間の物語(女性鯖)

「また並ばされて撮られた……」

ゲオルギウス「ふむ、どうでしょう?

写真としては、今まで一番の出来ではないかと。」

クレオパトラ「そうね。

写真としての出来映えに文句はありません。

ですが……。」

ゲオルギウス「まだ満足できないと?」

クレオパトラ「ええ……いえ、考え方を変えてみましょう。

これだけやって手応えが得られないというコトは——

足りないのではなく、掛け違えている

問題は、それがどの部分か、というコトですが……。」

「やっぱりクレオパトラさん一人のほうが……」

クレオパトラ「何を馬鹿なコトを言っているのです。

それでは、そもそもの意味がないではありませんか。」

マシュ「……?」

メジェド様?「鍵ハ ソノ 『ソモソモノ意味』ニ アルノデハ?」

クレオパトラ「……ッ!?

そう、そうですね。

さすがはメジェド様、慧眼です。

これは、おそらく——

背景を妾に合わせてはならなかった。

この写真の中で最も美しいのが妾なのは当然ですが、写真の主役は妾ではないのですから。」

「…………へ?」

クレオパトラ「では、背景を主役に合わせるべく。

改めて問いましょう、マスター。

アナタが、自分にとって最もふさわしい背景だと考える場所はどこですか?」

マシュ「なんだか予想外の流れになってきましたが……

ここは、先輩が自分の記念写真を撮りたいと思う場所、を素直におっしゃっていただければ大丈夫かと。

どこでしょう?

わたしはどこでもお付き合いしますよ。」

「そうだなぁ、しいて言えば……」

マシュ「え?

ここは、カルデアの管制室……ですけど。

ここでいいんですか?」

「もちろん。手すきのみんなも一緒に撮ろう」

クレオパトラ「アナタがいいと言うなら別にスタッフも入れていいけれど。

でも、どうしてここなの?」

「自分が今ここにいられるのは、みんなのおかげだから」

クレオパトラ「だからここが一番自分らしい背景だと思う、というワケね。

……ま、いいでしょう。」

ゲオルギウス「それでは、早速撮らせていただきますよ。

もう少し全体的に、真ん中のマスターに寄ってください。

そう、そうです。それではいきますよ……。」

クレオパトラ「さ、見せてご覧なさい。

…………そう。そういう事なのですね。

結構です。

とてもいい仕上がりではないでしょうか。」

マシュ「どさくさに紛れてわたしも先輩の横で映ってしまいましたが、この写真でようやくクレオパトラさんも満足なさったようですね。

よかったです!」