「カルデアの制服は女性用ですが…」「あれはダメです。ノーカウントです。大量生産品はNG。できればワンオフものがい——」

幕間の物語(男性鯖)

子ギル「というわけで、ですね。

マシュお姉さんは素材は抜群ですが、いささか勿体ない部分があります。

そんなマシュお姉さんのために一肌脱がせてください。ぜひ!」

マシュ「は……はあ……?」

ロマニ「よくわからないんだけど、いきなりこんな海岸に来たのはそれが理由なのかな。

具体的には何を?」

子ギル「そうですね。

やっぱり、まずはその格好だと思うんですよ。

いつも無骨な鎧姿というのはどうかと。

せっかくの可憐さを錆び付かせかねません。

たまにはもっと女性らしい格好をしてもいいはずです。」

マシュ「女性らしい、ですか?

カルデアの制服は女性用ですが……」

子ギル「あれはダメです。

ノーカウントです。

大量生産品はNG。

できればワンオフものがい——」

ダ・ヴィンチ「グラッツェ!

グラッツェモーーールト!」

ロマニ「ダ・ヴィンチちゃん!?

回線に割り込むのはやめてくれないかな!?」

ダ・ヴィンチ「ロマンは黙ってて。

そしていま子ギルくんがいいコト言った!

そう、実は私も前から思っていたんだ。

マシュは勿体ないことをしてるなあ、と!

言うまでもないが、美の追求において服装は切っても切れない構成要素だ。

だって私がそうだし。

この服も当然ワンオフ、私が一からデザインしたものだ。

いやまあ、私に性別はないっていうか、性別・モナリザなワケだからそれは置いておいて。

どのような環境であれ、文化圏において服装を気にしない女性などいる筈がない。

私にはわかるよ、マシュ。

そんな興味がないふりをしておいて、本当はずっと悩んでいたんだろう?

辛かったね……だが大丈夫だ。

私は美を追求する者全ての味方だよ。」

マシュ「あ……あの、ですから、わたしは——」

ダ・ヴィンチ「うん!

というワケでぇ、私も子ギルくんの意見には全面的に賛同さ!

記録、分析、アレンジ、助言、履歴書を作成しての芸能事務所オーディション応募——

このレオナルド・ダ・ヴィンチが芸術家としての全力をもってバックアップすると約束しよう!」

子ギル「なんだか心強い味方ができたみたいですね。

ありがとうございます、綺麗なダ・ヴィンチお姉さん。」

ダ・ヴィンチ「おお……さすが英雄王、確かな目をお持ちだ。

キミ、大人になるより子供の方がイケてるんじゃない?」

子ギル「ははは。

それは言わない約束でお願いします。

話を戻しましょう。

今回は最初ですし、丁度場所も場所なので——

これをマシュお姉さんに着てもらおうかな、と。」

ダ・ヴィンチ「ほう、水着!

確かに海の美といえば水着だね!」

ロマニ「サラッとやったけど、なんだか今、目の前で凄い宝具の無駄遣いが行われたような……。」

子ギル「気にしないでください、ボクは気にしませんから。

さあ、マシュお姉さん。これを。」

マシュ「これを、と言われましても——!

あの、その……先輩。

先輩は、どう思われますか……?」

「正直、凄く見てみたい。きっと似合う絶対似合う海最高!」

マシュ「先輩……

……はい。わかりました。

着替えてきますから、少し待っていてください。」

ロマニ「おお!」

ダ・ヴィンチ「ロマニ。

先に言っておくけど、記録権は私に譲りなさい。

男性のキミがマシュのあられもない水着姿を余すところなく記録するのは、いささか倫理的な問題がある。

しかし、その点この私なら安心さ!

純粋な美の対象として観察保存できるのだから!」

ロマニ「(うーん……ボクはマシュのお父さん的立場というかドクターなワケで。

マシュの肉体的成長には責任はあるけど、そこに関心はないんだけどなあ……)」