どこかで困っている誰かは、絶対にいるわ。世界はとっても広いんだもの。できればあたしは、ひとりでも多く助けたい。

幕間の物語(女性鯖)

マシュ「…………先輩!

よかった、通信繋がりました!

異常発生源の座標が変化していたんです。

レイシフトの直後に、まさかの高速移動というか……

それで、慌てて連絡しようとしたら——」

ダ・ヴィンチ「そっちに通信が繋がり難くてね。

こりゃ困ったと思っていたんだけど杞憂だったかな?

本格的な断絶じゃなくて何よりさ。ともあれ、

キミたちすごいねえ。

出来事については観測してるよ、発生源を見事に叩いた直後だろ?

偶然——いいや、これは三蔵ちゃんの能力かい?

もしかして、発生源の場所を感知でもしてたのかな。」

三蔵「え。なになに?

ん、サーヴァントとしての能力かって?

ちがいます。ううん、そういうんじゃありません。」

「そうなんだ? じゃあ、本当にただの迷子?」

三蔵「そう。そうです。

いつも迷っちゃうのです……

あたしとしては、迷ったつもりはないんだけれど……

特異点だってそうだし、シミュレーターでふらふらしてる時だって変わらない。

あたしはね、探しているつもりなの。

ひとりで旅する時はいつもね。

——どこかで困っている誰かは、絶対にいるわ。

——世界はとっても広いんだもの。

——できればあたしは、ひとりでも多く助けたい。

——寝ている時やごはん食べてる時は無理だけど。

——あたしが元気なうちは、この手の届く皆を助けたい。

——だから歩くの。歩き続けるの!」

「三蔵ちゃん……」

三蔵「でも、ごめんなさい。

きみを付き合わせちゃって……

夜の森にふたりきりで、心細い思いをさせちゃったわ。

きみは役目の多い人。

きっと、あたしが付き合わせていい人じゃないわ。

今回ばかりは……うん。反省。したわ!

もうしません。

次からは、ふたりきりはもうやめます。反省しました!

だから、みんなで来よう!

それなら多分もう迷っちゃうとかはないと思うの!」

「また一緒にキャンプしよう!」

三蔵「ええ!

今度は人数多くして、見張りと食事当番を決めて!

ふふふふふ、楽しくなりそう。

そうと決まれば次のレイシフトの準備をしなくちゃ!」

村の子供「おねえちゃーん!

怪我してるひとたち、教会にあつめたよー!」

三蔵「ありがとう、すぐに行くわ!

さあ藤丸、この後どうするかはひとまず置いていて——

まずは、村を助けるわよ!

GO! WEST!」

マシュ「あっ。ああっ、教会はそこから南です、三蔵さん!」

三蔵「………………………………………………ぎゃてぇ。」