選択肢を与えられなかった適性は素養とは言いません。それは呪いというんですよ、アーキマン。

幕間の物語(男性鯖)

マシュ「ふう……先輩、大丈夫でしたか?」

「マシュのおかげで助かった」

マシュ「そうですか、それならよかったです。

生き残りがいないか、少し周囲を警戒してきます。

先輩たちもまだ油断しないでくださいね。」

ダ・ヴィンチ「……言われてみると、確かにそうかもしれないね。

サーヴァントよりもサーヴァントらしい、か……。」

ロマニ「マシュはカルデアで育った、仕事優先の子だからね。

もとからそういう素養はあったんだよ。」

子ギル「選択肢を与えられなかった適性は素養とは言いません。

それは呪いというんですよ、アーキマン。」

ロマニ「……むう。

今回はヤケに絡むなあ。

キミ、そこまで情に厚い英霊だったっけ?」

子ギル「まさか。

嗜好が変わっているだけで根底の性格は変わりません。

大人のボクが冷酷であるなら、ボクだって冷酷です。

節度があるかの違いです。

でも、確かにお節介すぎました。

結局のところ、ボクらにできることはたかが知れています。

だから——マスター。

いつも彼女の一番近くにいる貴方は、マシュの事をよく見ていてあげてください。

彼女がどんな風に戦っていたのか。

どんな戦いをしていたのか、忘れないように。

ボクが言いたいのはそういうことです。」

「……ありがとう」

子ギル「まあ、マスターは聡明な人のようですから。

ボクなんかがわざわざ言う必要はなかったと思いますけどね。」

マシュ「脅威は完全に排除できたようです、先輩。

……ええと。それで、ですね。

誤解のないように言っておきたいのですけど。

…………。

先輩の前で水着を着ることが、嫌なわけではないんです。

あくまでも今回は、ギルくんの用意してくれたものが、その、わたしにはレベルが高すぎたと言うだけで……。

普通の水着だったら。

機会があれば。

わたしは、別に……。

そ、そういうわけなので。失礼します。」

子ギル「うん、収穫収穫。

懸念していたよりはずっと見込みがある感じじゃないですか。

これならボクが出張らなくても大丈夫そうですね。

宝石磨きの続きはマスターに任せますよ。

あ、でも何か女性らしさを引き出すための道具が必要になったら、いつでもボクに言ってくださいね。

なんでも宝物庫から引っ張り出しますから!」

ダ・ヴィンチ「そして美といえばこの私、ダ・ヴィンチちゃんもお忘れなく、さ。

もし彼女が自分の美的な在り方に迷っているような様子が少しでも見えたら、遠慮なく私に投げてくれ。

なにしろ、女性らしさの身につけ方においては、私の右に出るものはいないと自負しているからね!」

ロマニ「……はあ。

まあ、確かに多少は気にかけるべき事項かもしれないね。

ボクはマシュが健康に過ごしてくれればそれに勝る喜びはないんだけどなあ……

ま、人生に彩りができるのはいいことだしね!

マシュの水着の制作費をちょっと捻出してみようかな!」