「私が暗示をかける際は、煙草を通してやらなければできないのだが…。未成年は、煙草がダメだよね?」「ダメですよ」

幕間の物語(男性鯖)

魔術師「が……そん、な……。

ここまで……どれほどの準備をしてきたと……

我が一族の悲願……神獣の再現……。

その第一歩が……こんなところで……。」

ジェロニモ「だから言ったろう。

術式の練り込みが足りないと。

さて、子供たちは解放してやろう。

いや……そうか、私では怖がらせてしまうな。

私より、君が適任だろう。

マスター、よろしく。」

「えー!」

魔術師「お、のれ……。

こうなれば、私の命を捧げて……!」

ジェロニモ「召喚陣……!

気をつけろ、マスター。

何か出てくるぞ!」

魔術師「我が命を喰らって、召喚に応じよ!」

ジェロニモ「なるほど。

時代の乱れのせいか。

不安定な状態ならば、これほど時代が進んだ世界でも古代の獣を召喚するに足る……!」

魔術師「私は……愚か者ではない……

村でもっとも賢い、知性あふれる天才だった……!

その証を見るがいい!

これで我が一族の悲願は果たされ——!

違う……私はもっと、神々しいものを……呼ぶはずだったのに……。」

ジェロニモ「当たり前だ。

人理が不安定なロンドンで神獣を召喚など、むしろそちらの方が有り得ん。

這い出てくるのは、憎悪と血に塗れた怪物と相場が決まっている。」

魔術師「恥ずかしい……村に帰りたい……。

そ、そこの魔術師……すまないが……。

これを……追い払って……くれまいか……。

世界を乱すのは……善くない……。」

ジェロニモ「無論だ。

君は安心して、眠るがいい。」

魔術師「…………。」

(倒れる音)

ジェロニモ「——ふん、何とも勝手な魔術師だ。

だが、召喚してしまったものは仕方ない。

……どうやら、大人しく帰るタマでもなさそうだしな。

ではマスター。

この夜のロンドンを、底抜けに明るい太陽で照らし、一切の邪悪を灼き尽くそう。

宝具を使用する!

マスター、タイミングはそちらに任せるぞ!

……行くぞ!」

(戦闘後)

ジェロニモ「やれやれ。終わった。

しかしロンドン観光も半端に終わってしまったな。

子供たちには軽い暗示をかけ、何もかも忘れて帰らせる方がよかろう。

半端に喋って魔術師の介入を招くのもよろしくないだろうからな。

……問題は、だ。

私が暗示をかける際は、煙草を通してやらなければできないのだが……。

未成年は、煙草がダメだよね?」

「ダメですよ」

ジェロニモ「さて、困った。

とりあえず……ダ・ヴィンチ殿に相談といくか。」