冬木の聖杯はもう存在しない。他の特異点同様、人理焼却が破却されれば世界そのものの修正力で歪みはなくなる筈なんだが…

幕間の物語(女性鯖)

エミヤ「む。これは……。」

イシュタル「はあ……

まるで墓場じゃない。

輝ける金星の女神をこんな陰気なところに連れてくるなんて、やっぱり南米の神性は野蛮ね。

そもそも、ここ水気が強すぎるわ。

同じ女神なら私よりあの子の方がいいんじゃない?」

ジャガーマン「ところがどっこい、陰気なわりに賑やかなのである!

よーるは墓場で運動会、ニャ!

ウム、これぞまさにゴーストタウン。

不法占拠気味な方々が空中を飛び回ってるニャ。」

(通信音)

マシュ「こちらでも探知しました!

ダ・ヴィンチちゃん、これは!?」

ダ・ヴィンチ「うーん、こちらとしても予想外だよ。

いつのまにこんなことに……。

この冬木の聖杯はもう存在しない。

他の特異点同様、人理焼却が破却されれば世界そのものの修正力で歪みはなくなる筈なんだが……

まだ聖杯の影響が残っているのかもしれない。

具体的にどんな形でその影響が働いているかは分からないけどね。」

マシュ「放置していいものでは……ありませんよね。」

ダ・ヴィンチ「ああ、このままではどんあ不具合が起こるか分からない。

まずは悪霊駆除といこうか。

元凶となっている核の部分が必ずあるはずだ。

それを探し出して排除すればいい。」

「見つかった!」

マシュ「お願いします、エミヤさん、イシュタルさん!」

イシュタル「えー? 私に働かせる気?

アナタたちだけで充分じゃない?」

エミヤ「同感だが、向こうは見逃してはくれなさそうだぞ。」

ジャガーマン「正義と生贄を愛するジャガーの心が私をここに導いたのニャ!

そもそもー、あなたたちは私の庇護下にある存在な感じがするニャ。

つまり無条件で従うべき。」

エミヤ「庇護下にある存在……か。

飼い主の間違いではないのか?」

イシュタル「そーそー、逆でしょ逆。

同じ分霊とはいえ、こっちはれっきとした女神。

アナタはテスカトリポカのナワル。

格ってものが——」

ジャガーマン「しゃーらっぷ!

口答えも禁止ニャ!

せんせーは生徒の甘えを許さないのだ!

キリッ!」

イシュタル「せんせーって……ナニ……?

ていうか、さっきから蚊みたいに周りを飛んでてうるさい! 吹っ飛ばすわよ!」

ジャガーマン「おっと、なんだかんだ言って手伝ってくれるとは……

やはり慕われてるニャア私……!」

エミヤ「(ダメだ。

あれは本気でそう思っている目だ……!)」