オレたちには帰るべき国があった。もともと寄り道だったんだよ、影の国は。そうして、スカサハの弟子たちはどいつもこいつも早死にした。

幕間の物語(女性鯖)

マシュ「それにしても、スカサハさんはどうしてマスターを影の国に……?」

クー・フーリン「スカサハの考えなんざ、マトモな頭で分かるかっつーの。

ま、この様子じゃ大した事でもないんじゃねえの?

ちょっとばかり寂しくなった、程度だろ。

こんな国で何百年もひとりきりだ。

戦う相手も、憎む相手もいやしねぇ。

昔はオレのような門下生……

音に聞こえしスカサハを倒して武勲を立てようと来たはいいが、そりゃもうボコボコ、負けに負けて、弟子にさせられた阿呆どもが大勢いたが……

まあ、ご多分に漏れず誰も彼も死んじまった。

この状況も、半分くらいはオレたちのせいかもな。」

マシュ「どういう事、でしょうか?」

クー・フーリン「オレたちは師匠に滅茶苦茶に鍛えられた。

どいつもこいつも三度の飯と戦いと女と酒が大好きなんて、実に碌でもない野郎どもだ。

喧しいと蹴り飛ばされるのがオチだったが、楽しくはあったんだろうさ。

『隙あらば現世にはみ出ようとする亡霊も、貴様らのランチキぶりに引っ込んでおる』

なんて、スカサハは愚痴ってたもんさ。

だがオレたちには帰るべき国があった。

もともと寄り道だったんだよ、影の国は。

そうして、スカサハの弟子たちはどいつもこいつも早死にした。

……オレに至っては英霊なんぞになっちまったしな。

思えばまぁ、影の国でスカサハと永遠に戦い続ける、なんて選択肢もあったのかもしれねえ。

だが、オレはそうしなかった。

そのあたり、多少は恨みに思っちゃいるかもな。」

マシュ「……そんな事は、ないと思います。」

クー・フーリン「ま、そうだよな。

今のは世迷い言だ、忘れてくれ。」