彼女は剣を抜くことはなく。しかして、その罪を我らと共有してくれた。——ならば、この剣を抜くのは彼女以外に許されない。

幕間の物語(男性鯖)

マシュ「……フランスに到着しました。

それでジルさん、取り返したいものとは一体?」

ジル「ジャンヌの剣です。

聖カトリーヌ教会から彼女が見つけ出した無垢なる剣。

囚われの身となった際、行方知れずとなったのですが……。

今なら見つけられるかと思いまして。」

マシュ「なるほど。

それなら、オルレアンに向かってみましょう。」

(中略)

ロマニ「おっと、警告だ!

玉座の近くから、強い魔力が探知された。

放置しておくと、特異点の発生に繋がりかねない。

除去可能なものか、調査してくれるかい?」

「分かりました——きゃっ!?」

ジル「これは……!

まさか、聖カトリーヌの剣……!」

マシュ「影が集まって、何かに変わろうとしています!

これは……シャドウサーヴァント……!」

ジル「むぅ……!

剣を求めて、彷徨い出たか!

残念だが、その剣は貴方のものではない。

こちらに引き渡して貰いましょうか……!」

マシュ「……来ます!」

(戦闘後)

ロマニ「よし、消滅確認。

その剣を回収すれば、元に戻るだろう。」

ジル「ええ、確かに回収しました。

……マスター。

ジャンヌ・ダルクとこの剣の伝説をご存じですか?

彼女は常に旗を振って我らを鼓舞し、最前線に飛び込んでいましたが——。

剣は決して抜きませんでした。

血に塗れることを恐れるのか、と私は問いました。

すると彼女は不思議そうにこう答えました。

“いいえ、だって旗を振った時点で、私の手は貴方たちと一緒です。

ただ、お恥ずかしいことに剣を使うのは不得手なので。ごめんなさい”

彼女は剣を抜くことはなく。

しかして、その罪を我らと共有してくれた。

——ならば、この剣を抜くのは彼女以外に許されない。

いつか彼方の世界で、剣を抜くときもありましょう。

それまでは、この剣をしっかりと守らなくては。

……さて。

私事に付き合っていただき、感謝します。

これからも、共に戦いましょう!」