「さっきの骸骨兵やゴーストの発生源は、何と! ——そこの、ダレイオス陛下の存在でした!」「え…。」

幕間の物語(男性鯖)

マシュ「——そして、巨王は立ち上がりました。

それは勇猛の古代ペルシャ王。

アケメネス朝最後の王。

逆臣バガアスを粛清し、国を正し、運命の相手たる征服王イスカンダルと激突した巨王。

世界最高の戦闘王に立ちはだかった、大いなる壁。

無限の勇猛を称えた、巨大な男。

その名はダレイオス三世。

彼を倒し得るのは世界にただひとり、イスカンダルのみ。

故に彼は無敵でした。

並み居る敵兵をものともせず、打ち砕きます。

左翼から敵大隊、接近。けれど。

絶対無敵。

ただ、敵兵は打ち砕かれてゆきます。

右翼から敵大隊、接近。当然——

究極無敵。

ただ、敵兵は薙ぎ払われるのみです。

強大なり、ダレイオス三世。

勇壮なり、ダレイオス三世。

その猛進は止まることがありません。

それは、まるでかつての生前に戦った征服王を彷彿とさせて。」

「あの、マシュさん? なぜナレーション的なアレを?」

マシュ「あっ、先輩……。

その、ドクターが台本のようなものを送信して……。

やることがなさそうだから、取りあえずこれを朗読していなさい、と。」

「参戦しない?」

マシュ「え、ええと、協力しようにも、ダレイオスさんはずっとあの様子で——」

マシュ「周囲の骸骨兵を薙ぎ払っていて、その、下手に接近することもできず……。」

ロマニ「援護しなくても何だか平気っぽいしねえ。

そもそも、どうして彼、ここに来たがったんだろう?

藤丸君がそう感じたからには、確かにこの時代——

聖杯の影響を失って修正されつつある一世紀ローマに用があるんだろうけど、う〜ん。」

(中略)

マシュ「……敵性体、残存ありません。

戦闘終了です。

お疲れさまでした、先輩。

ダレイオスさんも大人しくなってくれましたね。」

ダレイオス「…………。」

マシュ「あの、ダレイオスさん。

あなたは一体、なぜこの時代に?

怪物たちが発生する原因に気付いて、もしくは何かを感じて、わたしたちをここへ?」

「因縁の相手がいる、とか?」

マシュ「はい。

何か、彼と関係のある事象がきっと——」

ロマニ「あー……うん。ああ、そうだね。

まあ、関係のある事象ではある。

いま、解析が一通り終了したんだけどね。

さっきの骸骨兵やゴーストの発生源は、何と!

——そこの、ダレイオス陛下の存在でした!」

マシュ「え……。」

「どういうこと?」

ロマニ「うん。

ええとね、彼の持っている宝具、あの凄い巨象の『不死の一万騎兵(アタナトイ・テン・サウザンド)』。

あれは、史実にも存在したペルシャ軍の精鋭一万とダレイオス三世の不屈の勇猛が宝具に昇華されたものだ。

後年成立した『不死』という伝説に伴って、実際、不滅性や不死性が備わっている訳なんだけど……。」

マシュ「不死——あっ。」

ロマニ「そういうこと。

彼の宝具の特性が、骸骨兵やゴーストを招いたんだ。

この場所は、ネロのローマ軍と連合ローマ軍が激突してからまだ間もない戦場跡だからね。

そりゃあもうポコポコ湧くわけだよ、不死系の怪物がさ。」

マシュ「なるほど……そういう……こと……だったん、ですね……。」

フォウ「フォ、フォウ……。」