「私。頑張りますね。きっと結論を出します。貴方が、ふふ。清姫様に奪われてしまうよりも前に——」「お呼びですか安珍様っ!!」

幕間の物語(女性鯖)

静謐「……そ、その、ええと、私——私は————」

「戻ってきてくれたね。いいよ、ゆっくり言って」

静謐「は、はい……。

…………すぅ、はぁ。

落ち着いて、落ち着いて、私。

言える。言えます。言うと決めました。

すぅ、はぁ。

——マスター。

まず、先ほどの戦闘では失礼いたしました。

私、もう大丈夫です。

大丈夫だと思う事にしたんです。

その……」

「うん。言って、ハサン・サッバーハ」

静謐「正直に言います。

私、貴方以外に死なない人がいるのを知ってしまった。

それで……

迷ったんです。迷ってしまった。

決めたはずなのに。

初代様の晩鐘が響く事になっても構わない、と……

なのに訳が分からなくなって……

混乱して、迷って、惑って、頭の中がぐるぐる……

——私に触れても死なない。

——私を抱いても死なない。

その基準は、あっさり壊されて……

英霊アーラシュは本当に、私が触れても平然としていて!

毒素に強いとは聞いていました、伝承も、性能も、でもまさか本当に……あんなにも……

それを目の当たりにしたら、私、私、……

胸の奥底、かき回されるみたいになって——

貴方の顔、まともに見れなくなって……

…………私、私は……——」

「(頷く)」

静謐「いえ、いえ。いいえ。マスター。

迷ったのは本当です。

今も混乱しているはずです。

でも、でも私、大丈夫だと思いたい。

貴方に……

貴方に寄り添うと決めたのが、この私です。

その想いは絶対に変わりません。

パラケルススの話を聞いて、私、こう思ったんです。

この霊基(わたし)が永遠でないのなら、私、逃げません。

どうせこの霊基はここで終わります。

後はない。

だから、私は大丈夫。

もう大丈夫なんです。

逃げません。誰からも……

…………………自分の心からも。」

「うん、分かった」

静謐「——はい。

ありがとうございます、マスター。

私。頑張りますね。

きっと結論を出します。

貴方が、ふふ。

清姫様に奪われてしまうよりも前に——」

静謐「え、えぁっ、うそ……気配遮断!?」

清姫「いーえー、フツーに足音をしゅるしゅる立てて来ました!

いっぱいいっぱいになったあなたが聞き逃しただけです!

ところで何ですか、何ですか今のは!?

告白のような告白のようでない甘酸っぱい雰囲気は!?

わ、わたくしの目が蛇な内は許しませんからね!

具体的に言うと燃やします。

あっ、霊体化!

待てー!!

実は話し声までは聞こえなくて雰囲気しか分からなかったので詳しく教えてください!」

(追いかけていく音)

「よくわからないけど大変な事になってきた気がする!」

フォウ「フォウフォーウ!」