ここは私とマスターの絆で傷心の清姫ちゃんを慰めてあげましょうとも!! いえ、他意はありませんよ、他意みたいのは?

幕間の物語(女性鯖)

玉藻「あら、清姫ちゃんからメール……?

なになに……、

『わたくしー、本日は夫でもあるマスターとショッピングに行ってまいりましたの。

何と言いましたか、仏蘭西の有名な呉服屋さんでマスターに南蛮の服をプレゼントされまして。

ほんと、こういうの困ってしまいますわ。

ところでタマモさんは……、あっ(察し)

それではまたメール致しますの。

〜仏蘭西より愛をこめて〜 清姫ちゃんより』

またですか!!

だからなんなんですか(察し)って、なんなんですか!!

だいたいこれ、絶対騙されてますよ、相手の方が!!」

「清姫ちゃんじゃなくて? 相手が!?」

玉藻「ええ、こう言ってはなんですが、清姫さんは私と違って思い込みが激しいところがありまして。

一目惚れ癖はまあいいとして?

意中の方と一度も話していないのに脳内で相思相愛、仮想現実もかくやという脳内シミュレートの果てに、もう結婚を前提にした仲にまで進展、挙句の果てに相手を鐘に閉じ込めて焼いちゃったりするタイプですし、相手の方、心配ですねぇ……。」

マシュ「……あ、お弁当でも持ってくれば良かったですね。」

フォウ「フォーウ……。」

ロマニ「あ、まったりしているところだけどまた反応が……、うわぁ、そこ、偶然ワイバーンの生息地だってさ。」

玉藻「またですか〜。

もー、私マスターとちょっとした思い出づくりをしたいだけですのになんですか、この仕打ちは!!

メル友はメル友で毎日毎日、脳みそお花畑なメールばっかり送ってくるし、もう我慢の 限 界 です!!」

「限界ですよね」

玉藻「飛龍だか妖怪トビトカゲだか何だか知りませんが、私のこの、日曜日に何か有意義なことをしようと思い立つも、結局だらだらとTVとかみて何もしないで、お風呂に入り、気が付けば、夜、床に就いていた……。

時のようなやるせない気持ち。

ぶ つ け て 差し上げます!!」

マシュ「……今まさに、私もそんな気分なのですが、あ、先輩、嘘です!

が、がんばります!!」

ロマニ「いやー、昨日はお楽しみでしたね……。」

マシュ「なんだったんでしょうね、ほんとに。」

フォウ「フォーウ……。」

玉藻「あぁ〜ん、マスター〜!

大変です!! たいへーん!!」

「どうしたの……? またメール?」

マシュ「今度はなんでしょう。

もしや、刑部姫さんからダブルデートのお誘いとか?」

玉藻「いえ、刑部姫ちゃんの方は、ほら。

初々しくも微笑ましいネット恋愛の真っ最中ですから。

問題はアクティブな清姫ちゃんの方です。

なんでも、その……振られちゃった——、らしいのです。」

「えっ?」

玉藻「ええ、おかげで周囲はとんでもない八つ当たり八熱大地獄になっているそうでして。

私も聞かなかった事にしようとは思いましたが、やはり大切なお友達ですし?

一緒に舌斬りスズメの紅閻魔ちゃんの料理教室に通うと約束したコトもありますし。

ここは海より深い心で、私とマスターで止めて上げなければと思いまして!!

ほら、こういう時に支えて上げるのが友達、で、ございましょう?

——まだ会ったことありませんけど。

そんなわけで、ささ、さささささ!

ここは私とマスターの絆で傷心の清姫ちゃんを慰めてあげましょうとも!!

いえ、他意はありませんよ、他意みたいのは?

あ、そちらの盾の方もせっかくですし、ご一緒します?」

マシュ「謹んでお断りします。

先輩、どうか焼き殺されないよう注意してくださいね。」