この身すべては妄念と夢想に過ぎず、故に—— そうとも、故にこそ! 我が宝具は真に無尽無限にして無双であると知れ!

幕間の物語(男性鯖)

「何が呼んでるの?」

バベッジ「おまえにも聞こえているはずだ。

さあ、耳を澄ませ。

この聴覚機関を誤魔化すことは出来ぬ。

何故ならば、私には大いなる使命があるからだ。

——世界を、守る。

私の機関(エンジン)が稼働し続ける限り、この世界には如何なる悪も存在してはならぬのだ。

故に、行こう。

私を目覚めさせた選ばれし者よ。

蒸気の勇者(スチームブレイブ)よ!」

「行こう、バベッジ!」

バベッジ「——応!!

蒸気圧最大!

ディファレンスエンジン、起動!!

圧縮蒸気噴出式飛行装置、起動!

目標、助けを求めて私たちを呼ぶ姫君の声の下!

——飛行開始!!」

???「ゲッゲッゲ、もう逃げられないぞマシュ殿。

大人しく我らに捕まって、何もかも諦めるがいい。」

マシュ「誰か……誰か、たすけて!

この悪鬼どもから、私の国を……!」

バベッジ「——応!!

チャールズ・バベッジ参上!

そこまでである、可憐な姫君を狙う悪鬼羅刹!」

マシュ「蒸気王、それに藤丸様も!

ああ、わたしを助けに来てくれたのですね……!」

バベッジ「然り!!」

???「グヌヌゥ……

いいところで邪魔をしおって、忌々しい機械巨人、そしてそれを駆る勇者藤丸!

今日こそは撃滅してくれる!

出でよ、我が僕たる邪悪ゴーレム軍団!」

「蹴散らそう!」

バベッジ「——戦闘機能、今こそ解放である!」

(戦闘後)

???「バ、バカな……

我が無敵の邪悪ゴーレム軍団が、たった一体の機械の巨人に敗れるだと!?

貴様……!

貴様は一体何者なんだ!」

バベッジ「我が名は蒸気王!!

有り得た未来を掴むこと叶わず、仮初めと消えた儚き空想世界の王である!

我に武勇なく、覇業なく、栄光も有り得ず。

この身すべては妄念と夢想に過ぎず、故に——

そうとも、故にこそ!

我が宝具は真に無尽無限にして無双であると知れ!」

マシュ「蒸気王さま!

今宵も、わたしたちを助けてくださるのですね!」

バベッジ「然り!」

???「おのれおのれおのれッ!

ならば、私も奥の手を出すまでだ——変身!!」

マシュ「きゃああああああ!!」

「大変だ、ドラゴンだバベッジ!」

バベッジ「……たとえ、幻想の王たる竜が立ちはだかろうと。

私は姫とこの世界を守るまでのこと。

我が宝具は是より真に開帳される!

見るがいい!

絢爛なりし灰燼世界——

あらゆる悪徳は失せ、人の栄える我が夢想の果て!

——機関全開!!

全兵装解放!

蒸気式エーテル・リアクター、全力稼働である!」

「戦おう、蒸気王!」

バベッジ「——了解である!!」

「……っていう夢を見たんだけどね」

マシュ「わたしが……えっと……。

お姫さま、です……?

そう、なんですね……??」

「お姫さまだった」

マシュ「それはつまり、どういう……。

い、いえ、先輩にとってはどういう——

い、いえ。いいえ。ええと、

先輩にとっては楽しい夢……だったのでしょうか?」

「うん! ともかく何かスゴい感じだった!」

マシュ「そうですか。良かった。

先輩が楽しかったのなら、良いと思います。

昨晩は良くお眠りになられたんですね。」

ロマニ「おはよー……って、ん?

マシュ、何だかご機嫌かな?」

マシュ「いいえ、何も。

おはようございます、ドクター。」

ロマニ「ん???」