なるほど興味深い。同一人物ではあるが異なる霊基を有した英霊が重なり合い、同時に存在している状態か…ふむ…。

幕間の物語(男性鯖)

ホームズ「同一人物ではあるが異なる霊基を有した英霊が重なり合い、同時に存在している状態か……ふむ……。

ある意味ではミスター・ジキルとミスター・ハイドの関係に近いのかもしれないが、今回は一時的なものだろう。

特に、キミは並行世界の一つで出会ったというミズ・宮本の縁を通じて訪れた英霊であるようだしね。

今回の出来事で霊基そのものがこちらにも登録されたのは間違いないが、現在のキミ自身については……

継続的な現界ではなく、あくまで一時的な事態に過ぎない。

故に——」

ダヴィンチ「せっかくなので楽しんでから帰ってもらいたい、と。

なるほどね、面白そうだ!

そういうことならこっちもシミュレーターのリソースを増やしてみよう。

そうとも、ここは人理保障機関カルデア。

数多くのサーヴァントを擁した稀有なる組織なのさ!

キミが刃を交えて満足できるだけの英雄がよりどりみどりのはずだよ!」

ディル「あ、あの……。

本当に、宜しいのでしょうか。

私はこの世界に在るべき者ではありません。

それをまさか、一時的とはいえ引き留めるなどと……!」

「ランサーのディルムッドはどう言ってる?」

ディル「……は。それは。」

清姫「どうなのです?

実際のところどうなのです?」

ディル「…………マスターのご厚意は受け取るべきだ、と。

私の中で、ランサーの私はそのように。」

清姫「ではそのようになさると宜しいのでは!

どうぞお楽しみくださいませ。」

ディル「…………。

皆様のご厚意に感謝いたします。

ディルムッド・オディナ、全力で楽しみましょう!」

「それじゃあ始めてみよう! カルデア4番勝負、レディー!」

(戦闘後)

ディル「…………まるで、夢を見ているかのようだ。

たとえ神々や妖精の王であっても、ここまでの素晴らしい夢を見ることはできないだろう。

今生の別れに——

私は、輝くが如き時を過ごすことができた。

感謝を捧げます。

カルデアのマスター。」

マシュ「先輩、ディルムッドさんの霊基が……

強制的にランサーの状態へと戻っていきます!」

「もう少しゆっくりして欲しかったけど」

ディル「そろそろ時間のようです。

私は、このまま消えることにしましょう。

どうかご心配なく。

ランサーとしての私の霊基には何の問題もありますまい。

槍持つ私もまた私自身。

以後も変わらず、貴方に槍を捧げるでしょう。

それでは——

……!

その黄金の剣! よもや騎士王……——」

アルトリア「すまない。

貴公には既に、刃を交わす時間は残されていないか。

ディルムッド卿。

いずれ、何処かの地でまた相まみえよう。

私が思うに……

召喚という形で新たな霊基をここで得るのが手っ取り早いものと思うが、そればかりは縁次第だ。

故に、確約はできない。

けれど私は貴公に言おう——

フィオナ騎士団のディルムッド・オディナ。

また逢おう。」

ディル「……ああ、そうだな。

また出逢えたならばその時こそは。

————騎士王。

どうか、悔い無き戦いを!」