そんな、あの人たちは…! あの人たちは…ええと…どこかで会いましたか? 印象が薄い人たちばかりなので、よく覚えていなくて…

幕間の物語(女性鯖)

リップ「広場に出ましたね。

……良かった。

レリーフは無いみたいです。」

「レリーフって?」

リップ「レ、レリーフというのは、その、サクラ迷宮の出口を塞ぐ『世界の果て』で、その迷宮の核になった女の子がそのまま彫刻(かべ)になっているというか……

と、とにかく今回は関係ないみたいです!

ここは月の裏側じゃないし、忘れてください!」

BB「ええ、これは簡易サクラ迷宮ですから。

乙女彫刻(ヴィーナス・スタチュー)はありません。

でも代わりに門番はいるようですね。

藤丸さん、あちらをご覧ください。」

メイヴ「チッ、ここからが本番だったのに。

あのデカブツ、どこにいったのかしら。

そう簡単に隠れられる体じゃないでしょうに、ちょっと目を離した隙に消えるなんて。

このままじゃ怒りが収まらないわ。

アナタたち、情が移って逃がした、とかないわよね?

どうなの次女?

アナタ、ちょっとした良心で、浜辺のカメを見逃すタイプよね?」

デオン「そ、それはない、私だって怒る時は怒るっ。

(いや、ちょっと同情はしてしまったが……)

あのサーヴァントを野放しにしておくのはカルデアの為に良くない。

断固として糾弾する。

多勢に無勢……

私の主義には反するが、構うものか。

三人で追い詰めよう。

というか、三人でようやく対等だと思うし。

そうだろう、パラ子?」

パライソ「——然り。

我ら、もはや忍耐の限界なれば。

過ぎたるは及ばざるが如し、と言うがあの女の傲慢さ、口の悪さはもはや捨ておけませぬ。

“小さすぎて気がつかなった”

“男の子だったら良かったですね”などと——

己が裕福さを笠に着る、とは正にこの事。

ちょっとお仕置きしないと気が済まぬ……でござる。」

「これはまた……珍しい顔ぶれが……」

メイヴ「あーー!

いたわね、デカブツ!

鞭打ちの途中なのに、私の許しなく逃げるなんて……

しかもなに?

今度は男連れで抵抗するってワケ?

その守って気質が気にくわないのよ。」

デオン「まったくだ。

タンク役が後ろに隠れてどうする!

私を見習いたまえ!

というより、そこのキミ!

そこのレディは色々と問題のある人物だ!

本当に彼女のことを思うのなら、ここで体罰を受けさせていくべきだぞっ!」

パライソ「そう。体罰といえば荒縄縛りと決まっている。

その駄肉の区分け、拙者に任されよ。

蛇を以て邪を滅す。

我がおろちの呪、今この時の為にあったと思うぐらいでござる。」

リップ「そんな、あの人たちは……!

あの人たちは……ええと……どこかで会いましたか?

印象が薄い人たちばかりなので、よく覚えていなくて……」

メイヴ「よし、やっぱりコイツしばき倒すわ!

私、女を傅かせる性癖は無いのだけど——」

「ほんとに?」

メイヴ「あんまり無いのだけれど!

なんていうか、そう——

その女は無性に、メッチャいじめたくて仕方がないのよね!」

パライソ「右に同じく。

拙者、リップ殿と同じく謂れなき責め苦をつね受ける宿業でございますが……

なぜかリップ殿は泣かせたくてたまりませぬ!

宝具を封印し、スキルを封印し、じわじわ痩せる逆地獄(パライソ)に落として御覧に入れる。」

デオン「私はそこまで……

ただ言葉遣いに気を遣ってほしいだけだった……のだけど……

スパイとしての血がなにやら抑えられない!

怪しきは罰せよ、だ!

そもそもなんだ、その服は!

同じ花飾りなら百合の花にしろ、百合の花に!」

リップ「ごめんなさい。

ちょっとお時間いただきますね、藤丸さん。

よく分かりませんけど、戦闘みたいなので……

……弱い人ほどしつこくて、たいへんです……

あ、でもだいじょうぶ、すぐに終わりますから。

ストレス発散のつもりで片付けちゃいますね!」