「…こんなところまで連れてきて、い、一体、お前たち、何をするつもりなんだ…」「ゲッゲッゲ、口では言えないことさ」「…そ、そんな…」

幕間の物語(女性鯖)

???「オトコ、コロス……。

オンナ、ス、ニ、モッテカエル、ゲッゲッゲ。」

ロマニ「!!」

フォウ「!!!」

ロマニ「うまそう女ゲッゲッゲ……

な、なんてことだ、古代ケルトの妖精はプリミティブとは聞いていたが!

な、なんだかもうプリミティブに過ぎて、ボクには変な意味に聞こえてきてしまうほどだぞ!?

で、でも実際どうなんだ、変な意味なのか!?

どうなんだ!?」

フォウ「フォ、フォーウ!!」

マシュ「ドクター?

フォウさんも……?

何を、そんなに反応しているんですか??」

ブーディカ「休息を邪魔してくれた上に、あたしの故郷、ブリタニアの森を穢したな——

せっかく、藤丸に膝枕でもしていい子いい子してあげようと思ってたのに——」

マシュ「えっ。」

ブーディカ「聖杯の影響だか知らないけど、妙に大きく膨らんだ妖精(ゴブリン)たちめ!

フツーの妖精ってのは、確か、もー少しくらい小さかったはずなのに!

変な妖精め、アンタたちなんかには絶対——

絶対、負けない!」

ロマニ「!!」

フォウ「!!!」

???「!!!!」

ロマニ「えっ、あっ、わざとやってるんじゃないよね!?

ブーディカさん、その負けちゃう系フラグ——」

フォウ「フォウ!!」

ブーディカ「え、なに?」

マシュ「ドクター、何を言ってるのですか?」

「い、いいから戦闘だ!」

マシュ「はい、マスター!

戦闘態勢に入ります!」

(戦闘後)

ロマニ「『……くそっ……』

『……あたしたちを、つかまえて……』

『……こんなところまで連れてきて、い、一体、お前たち、何をするつもりなんだ……』

「ゲッゲッゲ、口では言えないことさ」

ロマニ「『……そ、そんな……』

『……くっ……。そ、そんなことをされるくらいなら、一思いに』」

マシュ「ドクター。先輩。

何を、しているんですか。

戦闘で息の上がったブーディカさんに『恥ずかしそうに俯いて』と指示したかと思えば、妙な言葉を述べたりして……。

何です? どんな意味があるのですか?」

ロマニ「い、いや、あはは!

なんでもないよ、その、ちょっと試してみたくて!」

「すいませんでした。つい、出来心で」

ブーディカ「あはは。

あたしは楽しかったよ?

ともあれ——

付き合ってくれてありがとね。

あたしの故郷(ブリタニア)の森の、悪い妖精退治。

キミたちが修正したネロの時代に、なーんか引っ掛かるものがあったからさ。

こうして訪ねてみたわけだけど、厭な予感、的中だね。」

マシュ「信じていました。

ブーディカさんの感じたものは、正しいと。」

ブーディカ「ありがと、マシュ。

キミ、やっぱりいい子。

あとで頭撫でてあげる。」

マシュ「い、いえ……。」

ブーディカ「でも、あんな風にヘンに膨らんだ妖精(ゴブリン)なんてほんと、初めて。

たくさんいるし。襲ってくるし。

森の妖精っていうのは、必ずしもそういうものじゃないんだけどね。

見掛けることだって、そうそうあるもんじゃないのに。うーん。

これも、聖杯の影響なのかな?

厄介なもんだね、聖杯。」

ロマニ「あー、うん、そうだねえ。

記録を掘り返しても、あれこれ面倒ばっかり引き起こしてるのは確かだな。」

マシュ「人の願いというものは……

それほどまでに、災いを呼びやすいのでしょうか。

万能の願望機たる聖杯は災厄の源となりやすい。

そう仮定した場合、願う、という行為そのものに、災いを惹き付ける性質がある、とも考えられます。

仮定の上での仮定、ですが——」

ブーディカ「そうだね。

マシュの言う通りかも知れない。

けど、あたしはそんな風には思いたくないかな。

願いっていうのは、本当は、そんなに大仰なものなんかじゃないと思うんだ。

もっとささやかで、それでいて、暖かいものだと思う。

たとえば……。」

ロマニ「たとえば?」

フォウ「フォウ??」

ブーディカ「大好きな誰かと一緒においしいゴハンを食べたいな、とかね。

そういうコト。

あたしの言いたいこと——わかるかな?」

「はっ、お弁当! 休憩の続きをしよう!」

ブーディカ「あはは、正解!

さ、座って座って。

おべんと出すよ〜!

藤丸はあたしの隣ね。

ほら、マシュもおいで!

キミもあたしのとなり!」

マシュ「は、はいっ。」

フォウ「フォーウ!!」