メルト…わたしの気持ちを察してくれたんだ…藤丸さんには秘密を知ってほしいけど、同じぐらい触れてほしくない相手もいるよね…

幕間の物語(女性鯖)

SGは心の壁の向こうにあるもの。

秘密を認め合った時、サクラシリーズのアルターエゴはその真価を発揮します。

まあ、サクラシリーズの中でもリップとメルトは分かりやすいですけどね。

リップは肌感覚は敏感なクセに他人の心の機敏には鈍感というか、不感症。

そのあたり、感覚は鈍くて心は鋭いメルトリリスと正反対ですが……」

リップ「BB。いまメルトの話とか関係ある?

わたしのちょっといい話、だったよね?」

BB「ふふふ、もちろんありまーす!

長話もしているうちにゴールに到着しましたので!

では藤丸さん、あちらのアリーナを御覧下さい!

あれこそサクラ迷宮簡易版の出口にして最後の関門!

この期に及んで自分本位のリップを成敗する、最強の衛士(センチネル)をお呼びしましたーー!」

「あれは……もう一騎のアルターエゴ!」

BB「そしてお馴染みの黒幕キャラ、愛すべき人類の脅威・BBちゃんなのでしたー!」

「あれ、こっちにいるのに——ハッ、いない!?」

BB「ふふふ。

わたしが何の見返りもなしで協力するとか本気で思っていたんですかぁ?

すべてはリップを再教育する為の戯れ言。

藤丸さんはリップをここまで連れてくる為のニンジンにすぎなかったのです!」

メルト「……ああ、そういうこと。

また下らない事をやっていたのね。

甘ったるいにも程がある。

貴重な時間(リソース)をジャムか何かだと思っているのかしら。」

リップ「…………。

(……BB、メルトまで呼んじゃうんだ……)」

BB「さて。

先ほど言った通り、リップのダメなところはちょっとやそっとでは直りません。

だ・か・ら・ぁ——

例えば、自分の心の中でマスターが殺されたりしたら、ショックで少しはマシになると思いませんか?

そんなワケで、最後の締めはプロフェッショナルをお呼びしました!

メイヴさんたちのように“なんとなく”でリップを追い詰めても埒が明きません。

リップの『被虐体質』とは真逆のSG、『加虐体質』を持つ生粋のサディスト・プリマ。

快楽のアルターエゴ・メルトリリスが、リップの貴重なマスターを切り刻んで——」

メルト「パス。帰るわ、私。」

BB「切り刻まないんですかぁ!?

今ならBBちゃん公認でやりたい放題ですよ!?」

メルト「笑わせないで。

アナタに認められようが禁じられようが、やりたい時にやるのが私よ。

その上で今回は気が乗らないの。

他人をいたぶるのは好きだけど、自分をいたぶる趣味はないもの。

だいたい、この手の嫌われ役はアナタの得意分野じゃなかったかしらねぇ?

自分の娘に汚れ役を押しつけようなんて、そっちこそカルデアで鈍ったんじゃない、お母様?」

BB「ガーン!

言われてみればその通りすぎて反論できないわたしでしたー!」

メルト「いまさら私の文句も手助けも不要でしょ。

お邪魔して悪かったわね、リップ。」

(離脱するメルト)

リップ「メルト……

わたしの気持ちを察してくれたんだ……

藤丸さんには秘密を知ってほしいけど、同じぐらい触れてほしくない相手もいるよね……」

「……単にBB憎しで意見が一致したような……」

リップ「八割あったかもだけど、綺麗な姉妹愛なので!」

BB「はあ……

せっかくここまで盛り上げたのに、メインゲストにどたキャン△されるなんて……

BBちゃん悲しいです……

まあ、でも——

メルトリリスの意見は正しいので不問としましょう。

最後にすべてを台無しにするのはわたしの特性かつ趣味ですので。

考えてみれば自分の分身をどう扱おうがわたしの自由。

自分の性能も満足に測れないAIは不要です。

マスターともどもドロドロにしてあげます。

リップはここで廃棄処分にして、藤丸さんもここでバッドエンド。

なぜそこまでするのか、ですって?

そんなの決まっているでしょう。

わたしは人類をからかうのも好きですが、それよりもっと、自分いじめが大好きなんです♡」

リップ「むっ。

そんな(当たり前の)理由で藤丸さんを死なせません!

それに、わたしだって怒ってるんだから!

他のことは我慢できるけど、メルトを呼んだ事は我慢できない!

命令、お願いしますマスター!

わたしたちでBBを懲らしめましょう!」