逆転する為にはまず負ける! いじめられている時に昂ぶるものがあるはず! それを解き放つのです! 物理的に!

幕間の物語(女性鯖)

(消滅直後復活)

BB「なーんて、一度削りきったぐらいでわたしを追い出せるとか思っちゃいました?

電脳空間においてわたしは万能のAIです。

全て思いのままになるんですから、リトライもこの通り。

……まったく。

そんなコトも判らないなんて、貴女は本当にグズなサクラですね。

電脳魔BBを撃退するには、この領域一帯を処理落ちさせるぐらいしか手は有りません。

その程度の出力でわたしから逃れる事は不可能です。

神に逆らった報いを受けなさい。」

リップ「ぁ——、っ——!

ダメ……本当に、これ以上は、耐えきれない——!」

「逃げるんだ、リップ……!」

リップ「でも……わたしが、逃げたら……

BBは本当に藤丸さんを……」

リップ「あの人、遊びだろうと口にした事は、絶対に実行しちゃうAIだから——

わたしが、ここで食い止めないと——

でも、もう——

ぁ……ぁ、ぁ……

やっぱり、わたしじゃメルトみたいにかっこよくなれないよね……

こんなふうに、ずっと苦しんでいるだけで……

だけ、で……弱虫で、なさけなくて……

…………でも、おかしいな……

こんなに、痛いのに……

なんで、力が溢れてくるん、だろう……?」

「……なんか様子がおかしいです?」

BB「貴女はSG2、このごろ良い子であろうとするリップに抑圧されている真の力(パゥアー)!

それを 隠す なんて とんでもない!

立ち上がる為にはまず転ぶ!

逆転する為にはまず負ける!

いじめられている時に昂ぶるものがあるはず!

それを解き放つのです! 物理的に!

苦痛を力に変えるのが貴女の強さ、というか怖さだとBBちゃんは思うのでーす!」

「なるほど?」

リップ「マ、マスターさんの前でそういうコト、言わないでくださーい!

BBのバカ、バカバカバカバカ、

『死が二人を別離つとも(ブリュンヒルデ・ロマンシア)ーーーーーっ!』」

BB「——え?

あの、やだ、狙い通りですけど、それにしたって直撃コースですかぁーーー!!??」

「よく分からないけど、悪はほろびた」

BB「うう……

この領域をビジーさせるほどの高出力のロマンシアでした……

でも、これで分かりましたね?

『被虐体質』とは耐えるだけのスキルではないと。

貴女の真価は耐えた後の爆発力にこそあるのです。

それを隠してはいけません。

だって優等生なリップとか、ヒロイン力でわたしを上回りかねませんから。

どうか、いつまでも鈍くさいリップでいてください。

わたしからは以上です。

ああ、それと藤丸さんは一分後に現実空間に変換されますのでご心配なく。

いま、外のリップがサルベージに成功したようですから。」

リップ「…………。」

「リップ、お礼とかいいのか?」

リップ「ふんだ、お礼なんて言わないもん。

これぐらい、わたしだけで解決して……

…………解決、できなかったコトだけど。

恥ずかしいトコを知られたのは、ホントだし。

でも……そうだよね。

無理をして自分を押さえつけて、それで藤丸さんに迷惑をかけちゃダメだよね……。

ごめんなさい、これがリップなんです。

マイナス思考で、ズルくて、重くて、面倒くさい——

そんなわたしだけど、まだマスターでいてくれますか?

ダメな時はダメだって、叱ってくれますか?」

「もちろん——」

リップ「——ふふ。

じゃあ、わたしもご期待に応えないと、ですね!

外のわたしをよろしくお願いします。

わたしたちはまだまだ未熟なココロだけど、駆け足で皆さんに追いつきますから!

それまで、どうか——

どうか、手を握ってくれると嬉しいです。

わたしは、それだけで生まれ変われる気がするから——」

(マイルーム場面へ)

リップ「良かった、回収(サルベージ)成功した……!

お怪我はありませんか?

お体は無事ですか?

体調とか普通ですか!?

とにかく、無事でいてくれましたか!?

うん、問題ない?

良かった、良かった……!

……はい。

そしてごめんなさい、藤丸さん……。

わたしの不注意で、とんでもないコトになっちゃって……

嫌いになりましたよね……?

ゴミ捨て場になんて落ちちゃって幻滅したと思います……

でも安心してください……

もうこれ以上は近づきませんから……

これからは野良サーヴァントとして、カルデアの隅っこで陰ながらお力になって……」

「そんな必要はないぞ。快適な空間だったよ」

リップ「そ、そうなんですか!?

わたし、自分の体のコトよく分からなくて……!

でも……嘘じゃないのは分かります。

BBに頼んじゃった以上、さんざんな目にあわされた筈なのに……

藤丸さんは、わたしの手を握ってくれてるから……

それに、さっきから体の調子がいいんです。

これも藤丸さんのおかげですね!

今ならどんな相手でもやっつけられそうです。

……その、試しにシミュレーターにいきませんか?

なんか、すごく体を動かしたい気分なんです。

どうしたいんでしょうね、わたし!」

「いいけど、相手はどうしよう?」

リップ「任せてください!

わたし、相手なら心当たりがありますので!

メイヴさんにデオンさん、パライソさんに土方さん……

声をかければよりどりみどりかと!

フフッ。

きっと最後には負けちゃうだろうけど、それはそれできっと楽しいです。

さあ、行きましょうマスター。

アナタのサーヴァントの、格好いいところを見せちゃいますね!」