「メジェド様はボーナスキャラ、タイミングを合わせて跪き祈ることで高得点が得られます。」「わかるか!」

幕間の物語(女性鯖)

武則天「……………………なんじゃコレ。」

「…………。」

クレオパトラ「あまりの完成度に声も出ないようね!

そう、これこそが!

誰でも画面とタイミングを合わせてポーズを取るだけで美しくなれる、パーフェクト・ビューティ養成ゲーム……」

武則天「お、おお。

さすがの妾もいささかビックリ。

まさかこのようなものがあるとは。

つまり、先程の画面に映っておった、あのそなたの姿に合わせて……

身を海老のように反らせたり、背中を見せたり、片目を瞑って笑顔を見せたりすれば。

それだけで美しくなれる、というわけか……?

うーむ、答える必要すらないと言わんばかりのその自信満々なまなざし。

なるほどのぅ。

女帝は気まぐれではあるが嘘はつかぬ。

どうやらこれはまこと、確かな美を得られる夢のえくささいずのようじゃな!

皇帝として褒めてつかわすぞ、くっふふー!」

クレオパトラ「事実なので当然ですが、理解してもらえたのは喜ばしいわね。

ファラオとして褒めてあげましょう、ホホホホ!」

「(なんだか噛み合ってる……)」

クレオパトラ「ちなみにカエサル様にダイエットして美を取り戻していただこうとこれを見せたところ、

『ふむ、趣旨は分かった。だがこれはいけない。サブリミナル広告は法律で禁止されている』

と、苦渋に満ちた顔でダメだしされた後、残念、残念、とこぼしながらお帰りになられました。

画面に最大60cps(秒間60クレオパトラの意)で私しか映し出されないこのトレーニングゲーム、むしろ全力で喜んでくださると思ったのですが。

むつかしいわね……。」

武則天「女が美を得ようとする努力に理解ある男はそうはおらぬ。

自分が一番それを求めておるくせにな。

広い中華ですらそうだったのじゃ、男とはそういうものと諦めるがよい。

ところでもう勝手はわかったぞ。

次こそ本番、いよいよとれーにんぐ開始と行こうではないか。

おっとそうだ、ちゃんと見ておるのだぞマスター。

妾がみるみるうちに美しくなっていく様をな!」

「美麗なファラオポーズ、期待してます!」

クレオパトラ「ああ、ちなみにスコアが加算されていく仕組みなので、それを目安に頑張るとよくてよ。

ジャストなタイミングで適切なポーズが取れると高得点。

イシスの加護のある私の域には至れないでしょうが、ヒントは手加減なく出してあげなくもありません。

さあ、それでは!

参ります、レッツ・ファラオビューティ!」

クレオパトラ「変なのとは不敬な!

美しきメジェド様でいらっしゃいます!」

「不意打ちで出てくるのは卑怯では」

武則天「いやあれどうすればいいんじゃ?」

クレオパトラ「フッ、愚問。

あの神々しさの前では、勝手に身体が動いてしかるべきでしょう……

と言いたいところですが、まぁ違う文化圏なら致し方ありませんわね。

メジェド様はボーナスキャラ、タイミングを合わせて跪き祈ることで高得点が得られます。」

武則天「わかるか!」