たおやかな胸とまろやかな尻を持つ美女よ! おぬしなら、この心の隙間を埋めてくれると思うのだが、どうか!

幕間の物語(男性鯖)

フェルグス「うーむ、上手くいかんものだなあ。

今度こそ相性の良いサーヴァントが現れるといいのだが。」

マシュ「先輩、賭けませんか。」

「ダメだと思う」

マシュ「はい、わたしもそう思います。」

フェルグス「はっはっは!

マスターも辛口だな。

しかし安心しろ。

テントすなわち野生。

ここに居るということは、恐らくは猛々しい女戦士であろう。

そういう相手への口説き方は知っておる。

では、ドクターよ!」

ロマニ「揺るがない鉄の心……

それでこそ勇者フェルグスだ!

まあ、正直ボクもそろそろ無駄だと気づいたので仕事に戻りたいところだけど、今回こそ期待したい!

続いてのサーヴァントは——彼女だ!」

マシュ「先輩、逃げませんか。」

「地の果てまで」

フェルグス「おお、これはアメリカで世話になった看護師ではないか。」

婦長「怪我人以外に用はありません、お引き取り下さい。」

フェルグス「そうつれないことを言うな。

実は……俺は重い病を抱えていてな。」

婦長「……伺いましょう。

どうなさいました?」

フェルグス「こう、胸にぽっかりと穴が空いたような……。」

婦長「気胸でしょうか。

あるいは心臓の破損ですか?」

フェルグス「そういうのではなく、精神的な面でな。

独り寝が寂しく、満たされない。」

婦長「……と言うと。」

フェルグス「そう、これはまさに恋の病……。

拙者の心は何とも言えぬ寒々しさ!

だが、たおやかな胸とまろやかな尻を持つ美女よ!

おぬしなら、この心の隙間を埋めてくれると思うのだが、どうか!」

婦長「…………。」

マシュ「ナイチンゲールさん、あの、スパッと断っていただいて結構ですので……」

婦長「いえ。

戦場において、戦士が自分の生きた証を求めるのは、ままならぬ本能というもの。

か弱い看護師を襲うというのならともかく、私が指名されたとなれば、話は別です。」

マシュ「え——!?

そ、それはつまり!

OK、ということに……!?」

婦長「はい。

謹んで迎撃させていただきます。

何しろ戦闘能力を持つ看護師ですからね、今の私は。」

マシュ「あ、そういうコトでしたか!」

フェルグス「はっはっはっは!

逆に言えば、戦いに勝てば口説けるという訳だ!

いいぞ、乗ってきた!

マスター、決戦だ……行くぞ!」

(戦闘後)

フェルグス「よし、勝利だ!

ところでお嬢さん、俺にばかり攻撃が集中していたのは気のせいかな……?」

婦長「いいえ、気のせいではありません。

……とはいえ、敗北したことは認めましょう。

好きになさい、藤丸。

この体はあなたのものです。」

フェルグス「そこは俺ではないのか!?」

婦長「?

勝者はサーヴァントではなく、それを指揮したマスターだと思うのですが。」

フェルグス「ぐうの音も出ぬ正論よな!?」

「ちょ、ちょっと待って!? すいませんまたの機会に!」

マシュ「その通りです!

先輩は世界を救う使命を帯びている身。

想定外の寄り道は、その、色々危険だと思うのがわたしです!」

婦長「何と……。

勝者でありながら、欲が無いのですね。

それでは、またの機会に。

さようなら、藤丸。」

マシュ「ふぅ……危ないところでした。

いえ、何が危ないのかと言われると自分でも分からないのですが……。

ううむ、結局最後も失敗か。

さすがに自信を無くしそうだ。

あ、あの……その、ですね。

理由はどうあれ、まっすぐな求愛は素晴らしいと思います。

めげずに頑張って下さいね。」

フェルグス「…………。

マシュ殿。よければこの後——。」

マシュ「あ、それは結構です。」

フェルグス「しょんぼり。」

ロマニ「フェルグス師匠……」